ホエーブスNo.625/PHOEBUS
ホエーブス625
モデル名  ホエーブスNo.625
火力  ---
燃料  ホワイトガソリン、灯油
収納サイズ  140Φ×190mm
重量  1.2kg
生産国  オーストリア (VGAサイズはこちら

― 旧旧型、角缶、軍用モデルのNo.625 ―

登山用ストーブとして愛されたホエーブスは後世に語り継がれる名品ですね。
その中でもレアなモデルを求めて暦を重ね、この旧旧型の軍用モデルに辿り着きました。
運良く新品未使用の保管品を入手することができ、空の広がる野外で愛用しております。
# 旧型や新型と呼ばれるモデルとは色々と異なる点があります。

使用時のスタイル

このストーブはドイツ軍(西ドイツ連邦政府)の放出品になります
詳しい製造年は不明ですが、旧旧型の分類では後期モデルのタイプになりますので、
おそらく1960年代の後半に製造されたものではないかと思われます。

メインラベル

メインラベルです。特徴としては、このモデルから縦方向に広がっております。
水シールにも関わらず、剥がれや損傷も少なく良い状態で残っているのがありがたいです。
No.625の文字の後ろに"P"の印字があり、灯油仕様のモデルであることが示されております。

トレードマークラベル

油種を示すトレードマークラベルは民生用とは異なって金色のものが貼られており、
"FOR PARAFFIN OIL ONLY"の文字があります。
軍用モデルのホエーブスは燃料に灯油を採用しており、本来このモデルも灯油専用になります。

Gニップル

さて、「本来このモデルも・・・」と書いた理由ですが、ニップルにはGのマークがあります。
じつは、この625を譲り受ける際に貴重なストック品のGニップル(ガソリン用)もお譲り頂き、
Eニップル(灯油用)からGニップルに交換してガソリン仕様のモデルとして使っております。
ちなみに、Eニップルのままでもガソリンは使えますが火力は若干落ちますし、
Eニップルの穴を0.1mm拡大(0.2→0.3mm)すればGニップルとしての代用は可能らしいです。

火力調整ハンドル

火力調整のハンドルは以降のモデルに見られる赤いプラ成型のものとは異なり、
英語、独語、仏語による使用方法(OPEN、CLOSE、CLEAN)が記された金属プレートが
あてがわれており、旧旧型の存在感を示す特徴的なものになっております。

六角ボルト使用

燃料タンクとバーナーヘッドの取り付け部分には六角ボルトが使用されております。
これもまた旧旧型の特徴ですね。

ポンプの羽

ポンプの羽にも特徴があり、角張っております。
これは旧型にも引き継がれて、新型で丸みを帯びた形状になっております。
また、風防はステンレスではなく耐熱塗装が施されたスチール製になります。

収納缶

ホエーブスの収納缶は多種多様なデザインのものが存在します。
旧型、新型などに見られる赤色の円筒缶タイプではなくて、旧旧型はこのような角缶タイプになります。
# もっとも、さらに初期の収納缶はやはり円筒形だったようですが、個人的にはこの角缶がお気に入り。

ヒンジ付きの蓋

蓋にはヒンジが付いていてちょっとしたところが便利ですし、四面の絵もなかなか面白いです。
アウトドアシーンの絵の中で使用しているストーブはもちろんホエーブスが描かれてます。
それにしても、保管状態が良かったせいか全体に艶があり、とてもキレイな状態を保っております。

プレヒート中

プレヒート中です。メタでタンクを汚したくないので、アルコールを使用しております。
ちょうど燃え尽きる寸前くらいが頃合で続いて点火作業を行います。

燃焼中

燃焼中です。未使用品でしたが最初から実用することを目的として手に入れましたので、
パッキン類もすべて新品に交換してあり、古いストーブですがメンテナンスが施された良品です。

良く言われてきたことですが、優しい燃焼音は素敵ですね。725と違ってとても静かです。
火力も強くて、エンダース9061やオプティマス111C等と同等もしくはそれ以上といったところでしょうか。
また、火加減の調整が微妙に効くのも野外でご飯を炊いたりする私にとって嬉しい限りです。

トロ火

ちなみに、クリーニングニードルを備えておりますが、Eニードル(灯油用)のままにしてあります。
これはGニードルよりも細いため、ハンドルを左に回してクリーニングニードルを出した時でも、
火が消えてしまうことなくトロ火を維持してくれるためです。

予備パーツ

バーナーヘッドは予備が装備されており、さすが軍用ですね。
予備ヘッドはEニップルのままなので、いざというときはヘッドの交換で灯油仕様にもなります。
# 災害時、燃料がどこでも手に入りやすい灯油ストーブは貴重です(阪神大震災経験者は語る)。

パーツ類は逆止弁や安全弁のパッキンなどが揃っておりますが、
今後のメンテナンスのことにもご配慮頂き、幾つか予備も併せてお譲り頂きました。
ちなみに、銀色のケース蓋には"Phoebus"のエンボス文字の他に"625P"と細く記されております。

説明書一式

綺麗な保存状態で説明書なども一式揃っております。
尚、太字部分には"Phoebus No.625P"と記されているので、
説明書はガソリン仕様と灯油仕様で共用していたのではなさそうですね。

元箱と修理マニュアル

元箱は無地で民生用のような装飾はありませんが、ホエーブスのロゴが入った封シールと
軍用を示すシリアルナンバーが記されたシールが貼られております。
また、ご厚意で日本語修理マニュアル(エバニュー製)も譲って頂いておりますので助かります。

私にとって、このストーブは飾り物ではなくて実用することに意義がありますので、
これから先も野外活動の相棒として大事に使い続けたいと思ってます。