2月の受付当日に申し込んでから特訓を兼ねて奥武蔵や秩父の峠通いが始まったが、
あっという間に時間が経ったような感じでこの日を迎えたのである。

金曜日の晩は早めに寝るつもりが荷物を詰めるのに時間が掛かったり、
W杯の開幕戦を途中まで見たりして、結局遅くなってしまった。
土曜日朝は5時起床で、まずはあか号を積載するために出動し、
その後はやまぐち号を積載するために移動。
シミュレーションしていた通りの方法で問題なく3台をクルマに載せることができた。
その後は中央道の談合坂S.Aで他の相乗り4グループと待ち合わせて河口湖I.Cへ。
そして、今回のお宿に到着。
とりあえず先に昼食を済まし、午後から少し走ることになった。
で、「本栖湖」方面をポタるためクルマで向かうことに決まったのだが、
個人的にはしんどいと言われる1合目まで試走しておきたかった。
結局、あかさんとやまぐちさんの配慮もあって我々だけ別行動することになった。
先に「北麓公園」に立ち寄りエントリー受付を行い、ゼッケン等を受け取る。
そうそう、出展も多くて色々欲しいものがあったが今回は我慢した
# 3千円の2006富士ヒルクライムジャージはかなり迷ったけど・・・
さて、その後は宿でゆっくりされることになったやまぐちさんと別れて、
あかさんと2人でレースコースとなる「スバルライン」に向かった。




なるほど計測地点から料金所(TOP写真の場所)が少し勾配を感じる。
その後も緩やかな勾配と少々きつめのところを頭に入れて、
ペース配分を考えながらペダルを漕いで行った。
で、1合目(5.6km)に到着したわけだが、ここまでの走り方がレースのポイントになりそう。
いや、マジに相当堪えるのでオーバーペースだけは禁物だ。
当初の予定では引き返す予定だったが、もうちょっとだけ先を見たかったので進む(^^;
2合目(9.0km)までは平坦や下り区間もあったりするのでタイムを狙うなら踏もう。
それにしても、この日は同じように試走しているグループが多かった。
さてと、ここまで来たらその先も気になっちゃうのだから仕方がない。
後から追いかけてくるあかさんには黙って先に進み始めた(^^;;
10km地点を過ぎ、3合目(12.8km)に到着。
標高は1,786mあり、立ち止まると半袖ではかなり寒さを感じる。
さぁ、引き返そう・・・と思ったけど4合目はどんな感じなんだろう?
はい、そう思った瞬間にまたペダルを漕ぎ始めた(^^;;;
でもね、15km近く走ったところで雨がポツポツ来たので深追いせずに引き返した。
しかし、アームウォーマーはクルマの中だったので激しく後悔。
下りは当然のごとく寒かった。
途中であかさんとすれ違ったので急ブレーキを掛けて、
アウターからインナーに変えつつ向きを変えようとした時にチェーンが外れて立ちゴケ。
自転車に傷はつかなかったが、本人は右手中指が腫れ上がる突き指をしてしまい、
シフトチェンジやブレーキングに痛みが走る状況になってしまった・・・orz
でも、この試走をしたことは意味があった。
もし走っていなかったら1合目でかなりのパワーを使っていたに違いない。
2人で下り始めると、なんとやまぐちさんも途中まで追いかけて上って来ていた。
その後は「本栖湖」組より先に宿に戻ってひと休みすることに。

今回お世話になった宿は貸し別荘の「パインツリー」。
荒川組を中心として参加メンバーは総勢15名になったので2棟借りた。
ここは河口湖I.Cからもすぐ近いし、付近には食事場所やコンビニが沢山あって重宝した。

しかも、内風呂の温泉以外にも露天風呂付。
人数割すれば一人分もそれなりに抑えることが出来たので宿としては良かったと思う。
で、本番の準備を済まして4時起床のため22時ごろ就寝。
そして目覚めると、雨の音。
嗚呼、せっかくの初レース参戦なのに・・・orz
レースが始まるころには止んで欲しいなと思いつつパンをかじる。
当初はアップを兼ねて自転車でレース会場に向かう予定だったのだが、
この雨で4km上るのも辛いので結局はクルマで移動した。
6時前に5合目で受け取る下り用の荷物を出し、年齢別の集合場所に整列。
ここから1時間以上も小雨になったり強めに降ったりする中を待つことになり、
ずっと濡れっ放しで冷え切ってしまった。
参加人数は4,304名のエントリーがあったそうだが、
さすがに今回の天気では当日の天気を見てかなりのDNSがあったと思われる。
それでも本番会場には独特の雰囲気があり、初レースの私はドキドキワクワクだった。
運営挨拶や有名人の紹介などが終わった後、アスリート部門からレースがスタート。
それから各部門ごとに時差スタートして、いよいよ我々の番がやってきた。
号砲と共にクリートを嵌め、公園を出て行く。
計測地点を過ぎたところでサイコンのボタンを押す。
さぁ、ここからは前日走ったイメージを思い出しながら上っていこう。
参戦にあたって新しい機材を投入した方も多いが、
私は普段と何も変わらない旅情派サイクリング仕様のままだった。
# 今回は雨天ということもあってデジカメは携帯しなかったのでメインの写真は無し。

ただ、↑これだけは準備してステムに貼っておいた(^^;
1時間30分を切りたかったので各ポイント毎に通過タイムを記したものである。
そのためにはAve16km/h以上をキープしなければならない。
集団のペースに巻き込まれるのが嫌だったが、
kumaさん、kaoさんが良い感じで前走車をパスしながら走っていたので素直についていく。
1合目までは余力を残しながらうまく走ることができ、2合目を目指していく。
ここでkumaさんとkaoさんとは左右に分かれる状況になり、こちらが少し前に出た。
続いて脚の合う方が現れたので後ろにつかせて頂いた。
2合目、10km、3合目も設定タイムより貯金が増えたおかげで焦らず走れたのが大きい。
但し、指でシフトチェンジするのはかなり痛かったのでそちらに気を遣ってしまった。
15km以降は試走していないため、
後は雑誌等で仕入れた情報と実際の状況をシンクロさせて残りのペースを考える。
大沢駐車場を過ぎて4合目(17.8km)に差し掛かる。
平均勾配5%で最大勾配8%程度の坂が幾つか存在する富士ヒルクライムであるが、
その8%前後の区間が4合目付近には2つ連なっている。
ここまで来ると結構疲れてきたので34x25Tでペース落ちは最小限に抑えて、
下り基調となった瞬間からアウターにチェンジ。
ここで1時間30分を切ることは確信でき、3kmほど続く平坦路でペースを上げていく。
最後の最後で試される500mの上り区間。
余力を振り絞り、その先に見えるゴールがだんだん近づいて来た。
待つ人の姿が大きくなるにつれて応援の声も沢山聞こえて力に変わった。
そして、標高2,305mの5合目(24km)にゴール!!
ほぼ同時にゴールした見ず知らずの人と労いの言葉を掛け合い、
無事に完走し、目標タイムがクリアできた自分にも心の中で褒めてやった。
結果は1:23:03で年齢別カテゴリでは72位/779名(申込時の人数)。
目標としていたBRONZEステッカーをゲットできるタイムは達成できた(^^)
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しかし、本当の厳しさはここからであった。
荷物を受け取り、下る準備を始めたのだが真冬の寒さ。
一定の時間ごとに下るため待ち時間が生じ、おかげで震え始めそれが治まらない。
ハンドルを持つ腕に力が入らないし、突き指の影響でブレーキングにも支障。
おまけに霧で前方視界もままならない区間もあったりなんかして辛かった。
なんだか7合目辺りでは雪も降っていたらしいのでそりゃ寒いわ。
「北麓公園」に戻ってからは名物の吉田うどんでちょっと温まった。
その後は所用で園内に残ったため駐車場に向かった仲間とは時差が出来てしまい、
待ってもらった同乗のあかさんとやまぐちさんには迷惑を掛けてしまった。

高速に乗る前に昼飯を取ったのだが、
現地に詳しいやまぐちさんに誘導されて「彩花」という店にやってきた。
お昼時を過ぎていたにも関わらず、繁盛していた。

注文したのは「肉うどん+ちくわ天(500円)。
これも吉田うどんなのだが、園内で食べたのとはひと味違って美味しかった。
そして安いのも気に入ったポイントに挙げておこう。
●彩花 山梨県南都留郡富士河口湖町船津7436-2 Tel 0555-72-6606 11:00〜14:00 木曜定休 |
帰りはやまぐちさん、あかさんの順でお送りし、18時前に帰宅。
すぐに家族で外食に出かけて戻ってから自転車の整備を始めたが、
長時間、雨の中を走っていたおかげでリム内部に水がかなり溜まっていた。
風呂場で前後とも水抜きをして最後にフレームを拭いて作業完了。
天気は生憎だったが、初レースには大満足(^^)。
ちょっと前まではヒルクライムレースに自分がチャレンジするなんて夢にも思わなかったが、
新たな自分の可能性を見つけることが出来たように思う。
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今回ご一緒した皆様お疲れ様でした。
雨中レースは大変でしたが素晴らしい経験をすることができました。
また、応援メッセージをくれた皆様、運営に携わった方々や地元の皆様にも感謝致します。
無事に帰られて何よりです。
雨中のレースで、この成績は凄いです。
おめでとうございます
でも、雨でしたか・・・・。
まさか降ってはいまいと思っておりましたが、信
頼度Aを裏切るとは・・・・。
雨乞いパワーも健在ということですよね。
お疲れ様でした。
困るなぁ、1時間38分かけて走ってもらわないと(笑)
本日は、スタート前でろくにご挨拶もせずすいませんでした。
今回は生憎の天気でしたが、とてもよい経験でした。
来年は晴天の中を走りたいですね。
雨は一旦走り出すと気にはならずにハイテンションになります。
来年は是非ご一緒しましょうね。
>やじうさん
しっ、私が稀代の雨男であることは、
関東の自転車仲間にはまだ現実味が無いんですから(^^;
小径車で速い人もを見かけましたので、来年どう?
>BENNYさん
1時間38分は切らなきゃ・・・とモチベーション高めてましたよ〜
>row_kumaさん
こちらこそ、挨拶がちゃんと出来ずに失礼しました。
来年も出る気満々ですね。
今日は、朝出かけるとき以来お会いする事もできなかったので気になっておりました。
そう、私より上のタイムを出したんじゃないかと…(笑 いや マジで)
素晴らしいタイムおめでとうございます(^_^)/ >もう教官とは呼ばせませんよぉ(笑)
こりゃウカウカしてられませんね。
旅情派ツーリングにもこの速さを生かせますから、ますます自転車生活楽しくなりますね!
72位おめでとうございます。
この経験、この記録、大きな心の財産になる事と思います。
これからの活躍も、また期待しております。
でも無事完走帰宅、お疲れ様でした。
今後ますます背中が遠くなりそう ^^;
いえいえ、教官にはどうやっても追いつきませんよ〜
私が1歩進む分、2歩以上進まれるのでその差は開く一方ですから。
最後はご挨拶できないまま失礼して皆さんには申し訳無かったです。
でも、レース自体は参加して本当に良かったです。
いつも教官に鍛えられたおかげです。
>プッポロさん
ありがとうございます。
本番だけでなく、練習も頑張った甲斐がありました。
貴重な経験が出来たので嬉しく思っております。
機会がありましたら是非参加してみてください。
>テツさん
いやいや、気合を入れたアタックはしてませんよ〜
計算に基づいた緻密な走りです(なんちゃって^^;)
中指は平気ですか?
お互い無事に帰ってこられて良かったです。
また!行きましょう!!
そんな中ブロンズステッカー流石です。やっぱり淡々と速いなぁ。(@_@;)
しかし下りはキツかったですねぇ。死ぬかと思いました。指怪我してたなら尚更です。お大事にしてください。
しかしレース後、きーじぇいさんが車になかなか戻って来なくて、やまぐちさんと2人で凍死寸前でした(爆
ヒルクライム競技も面白いですね!これからも宜しくお願いしま〜す
やはり本番は楽しかったですね。
中指はまだ腫れが大きいですが、なんとか大丈夫です。
>TETさん
立ちゴケの際に手をついた記憶はないのですが、何故か中指を痛めておりました。
能力は絶対にTETさんのほうがあるはずですから、
ヒルクライムに関しては単純に体重の差だけだと思いますよ〜
下りは死にました。
>あかさん
せめて携帯を持参しておけば良かったのですが、連絡付かずに申し訳なかったです。
ヒルクライムレースは参加して良かったですよ。
スプリントとは違って自分のペースで走れるので私向きです。
そうそう、大量の布切れありがとうございました。
おかげでメンテのウエスとして重宝します。
ステムのメモにやる気を感じますね!!
計画を立て実行する力見習いたいです。
宿の手配に始まり色々ありがとうございました。帰り際、お会い出来なかったのでお礼も言えず失敬してしまいましたが、特にレース前に頂戴したウインドブレーカーが大変重宝いたしました(^^)
しかし素晴らしい記録ですね〜来年は更に・・・期待しております。
宿の手配等いろいろお世話になりました。ありがとうございました。
やっぱりいい記録ですね。流石です!
私も来年はタイムアップを狙って走ります。雨は我慢してくださいね(笑)
メモしておかないと自分を見失って失速しちゃいそうだったので貼り付けました。
あと3合目まで試走していたのが良かったです。
>DEEさん
Mでお会いしたっきりでしから、ホント久しぶりでしたね。
お互い四駆を経て自転車レースに身を投じることになるとは、まさかの展開です。
来年は・・・晴れることを切に願っております。
>kumaさん
1合目過ぎまで背中を見ながら走りましたので、
ヘタレることなくその後も中盤から後半に繋げることができました。
おかげで1時間30分を切れたので感謝です。
kumaさんも膝痛が出ずに目標をクリアされたので良かったですね。
前日の試走は本番直前の調整もかねて良かったですね。ステムのタイム表、来年見習いたいと思いますです。
では今度は道玄坂で!(笑
距離が長かったのでペース配分が重要でしたね。
僕も前日走っとけば良かった。準備不足です。
来年も是非参加しましょう。
先日は試走しておいて良かったですし、やまぐちさんの事前レポも参考になりましたよ。
道玄坂でアレやるのはかなり勇気が要りますね(^^;
>かずさん
私も今まで10km程度が連続登坂の最高でしたから失速だけには気を遣いました。
来年は是非とも快晴の富士山を拝みたいものですね。
生憎の天気でしたが楽しかったですね。
また来年!
下りの途中でストップされているのを最後に見たきり、行方知れずになられていたので心配していました。ご無事でなによりです。
さて、旅情派の肩書きは、今後どなたに譲るんですか?
終わってみれば「楽しかった!」の一言に尽きますね。
来年も是非参加したいですね。
1年後の自分がどれだけタイムを縮めれるのか楽しみです。
>KNIDerさん
頂上でお会いした時に1時間10分なんてタイムを聞いて余計に寒くなりましたよ(^^;
下りは何度か立ち止まったのですが、「震え+中指使えず」で苦労しました。
旅情派はご希望があればどなたにも暖簾分けしますよ〜
>kazuさん
kazuさんがへタレなんてとんでもない。
失礼ながらお歳を考えると、
今回のタイムだけでなく普段の走りをblogで拝見していつも感服しておりますよ。
振り返ってみると、たしかにまだ一回しかご一緒したことがありませんね。
次回お会いする機会を楽しみにしておりますので宜しくお願いします。
きーじぇいさんの取り組む姿勢には頭が下がります。結果もさすがのタイムです。
宿の件を含め、いろいろとりまとめてくださりありがとうございました!
お久しぶりにお会いできるか僕も楽しみにしていたのですがお会いできずに残念でした インタマも見たかったし さすがに早いですねおめでとうございますで良いのかな 僕は参加しただけですが 下りはきつかったですね。
小遣い亭主は気軽に機材投資できないので自らを鍛えるしか無いのです(^^;
皆さんのおかげでホント楽しい2日間を過ごすことができました。
>hiroさん
お会いできれば良かったんですが、hiroさんも自走参加だったんですよね。
レースだけでなく、そこまでの過程も全て楽しんでしまうその行動力が素晴らしいです。
お疲れ様でしたー。
やはり素晴らしい走りでしたね!
こちらもこの1年もっとステップアップできるよう頑張ってみたいと思います。
またご一緒ください。
スタート前にちょこっと話しただけですね。
どうして抜いていくときに声を掛けてくれなかったのか…。
でも、ついていけないし、凹むだけだから。
それにしても試走&ペース表、えらいなあ。
さすが、てるてる親父さんのご利益からヘロヘロおやじに変身しなくて良かったですね。
私もそうでしたが、雨のレースもいざ走り出すと夢中になり楽しいものです。
毎週末といかないまでも自転車に乗る時間を確保できると良いですね。
もしくはローラー導入でしょうか。
いずれにせよ、お互い頑張って精進しましょう。
>masaさん
もしかしてゴール付近だったかもしれないですね。
だとしたら、必死だったので周りの様子は見えてない状況でした(^^;
試走より自走されたmasaさん達のほうが偉いですよ〜
>OOO-28ECさん
てるてる親父には裏切られましたよ(^^;
終わってからの掃除を考えなければ、雨の中を走るのは嫌じゃなかったりします。
あんな雨の中でも早いとは 流石です!
しかも綿密な下準備までして ちゃんと下見までされて しかも往復の運転まで・・・・・
超人です
私は自分のペースが壊れると途端にヘロヘロになってしまうので、
ああやって下準備や下見しておかないと駄目なんですよ。
つまり、超人ではなくただの素人なんです(^^;
下り辛かったですね〜
前日下見runコメント助かりました。お蔭で脚が最後まで持ちました
ステムの表らしきもの 気になってたんですが そうだったんですね
私自身も下見しておいて助かりました。
経験があればペース表が無くても臨機応変に対応できるのでしょうが、
私は未だそういったことが出来ないので頼ってしまいました。
今回は、宿の手配など色々とお世話になりました。
突き指は全く気が付かなかったけど、1日目にそんな事件があったんですね。
肘と臀部に擦り傷ができたので先にそちらから落ちたはずなんですが、
何故、突き指したのか本人も状況がわかってません(^^;
本日になって腫れも治まってきましたのでキーボード打つのも楽になりました。
きーじぇいさんには宿の手配から何から何までお世話になりました。
おかげさまで、初めてのレースを皆と楽しく過ごすことが出来ました。
雨には参りましたが、来年も出たいですね。
私も初めてのレースだったので不安もありましたが、
いつものメンバーに囲まれて楽しい思い出ができました。
ゴミ袋ポンチョはホント助かりましたよ〜ありがとうございました。