2006年09月05日

林道探訪 追憶編1

■奥多摩方面(2002.03.21)

◆春の陽気
ここ数日間、暖かい日が続いており陽光からも春の訪れが感じられる。
少し前まで殺風景だった街中の風景にもいつの間にか桜の花が彩っている。
春分の日である本日も文字通りに春の朝であった。

家族と一緒に朝食を取りながら今日をどう過ごすか相談してみる。
元々は林道ツーリングの予定は無かったのであるが、
あまりに気持ちの良い朝だったので自然の中で時間を過ごしたいことから急遽決定した。

選んだ場所は奥多摩方面。
既に時間は9:00を回っていたが、とりあえずお昼前には着けそうだ。
以前から一度は行こうと思っていた場所である。

R16〜青梅街道〜R411とつなぎ、多摩川の深い谷を横に感じながら西に向かう。
行楽シーズンには一足早いということもあるのか、
思ったより交通量は少ないのがありがたかった。

約1.5時間後、青梅線の終点である「おくたま」駅前に到着。
特に用事は無いのだが何となく駅を見たくての寄り道であった。

そこからすぐ氷川大橋を渡って日原街道との分岐点があり、
と同時に、そこにあるGSは最後の給油ポイントということもあり、念のために給油。
そして日原街道に進路を取る。

しばらく道なりに進むと頭上にトロッコの群れが現れる。
どうやら石灰を運び出すものらしい。ひなびた鉄橋が何ともいえない雰囲気を醸し出していた。

さらに進むと今度はつり橋を発見した。
今回は渡らずに通過しただけであるが、再訪の時には歩いて渡ってみようと思う。
そんなことを思いながら細い道を走っているとさらに山深くなり、林道群の入り口が気になる。
今回、チェックするのは川乗林道、倉沢林道、小川谷林道、孫惣谷林道、日原林道の5本だ。

まずは川乗林道の入り口を発見。
しかし、事前の情報の通り、いまだ閉鎖中の林道である。
「新・日本林道風土記」では高低差のある風景が写っていたのが印象に残っているのだが、
崩落のため(且つ、予算の都合のため)、いまだ復活時期の目処が立っていないらしい。

◆倉沢林道
川乗林道をやり過ごして日原街道をさらに進むと、ほどなくして赤い鉄橋の倉沢橋が姿を見せる。
ここを右折すれば倉沢林道だ。

blog_pic1654.jpgblog_pic1660.jpg

余談だが、この橋は東京都で一番高い橋(高さ61m)である。
車を降りて下をのぞいてみると倉沢谷の清流が確認できるが、
橋上は風が舞っているので注意されたし。

そういや、林道ツーリングはほんと久しぶり。
一部で旅を忘れた何とか…なんて言われているが、決してそんなことは無い。
たまたま足が遠退いていただけなのだ。

橋を渡ってすぐにダートが現れた。
しばらくはフラットな路面が続いたので走りやすそうだなと思っていたが、
緩やかな勾配を上るにつれ石の粒が大きくなり拳ほどの石がゴロゴロしてきた。
それに伴い、車の振動がより上下に振れるようになってきた。
いつものごとく子供たちはキャッキャッ笑っている。

林道脇には小さな滝もあった。
20mぐらいの高さから幾筋もの白糸が岩肌をつたって、そのまま路面に流れ出ていた。
そして手を浸すと期待通りの冷たさを感じることが出来た。
林道ツーリングで滝はアクセントの一つである。
  
その他、ここの林道は大胆な眺望は利かないが渓谷美がある。
ただし、幅員が狭く落差もあるので脇見運転は禁物である。
また、所々で離合箇所は存在するが、そのポイントを外れると辛い。
実際、うちも200mほどバックで下がる羽目になった。

そんなこともありながらもガレ気味の路面を楽しんで進む。
時折、杉林の雰囲気もありなかなか良い。
しかし、起点から3kmほど走ると橋のところで通行禁止のロープが張られていた。
まぁ、今回走ろうと思っていた林道群はすべてピストン林道なので潔く諦め引き返すことにした。
  
# そうそう、カモシカ保護地域の看板がいくつも立っていたので、
# チャンスがあればいつの日か画像に・・・

◆小川谷林道
倉沢林道を引き返した後、さらに日原街道を奥に進む。
日原トンネルを過ぎてしばらく走ると林道の分岐点があった。
右に進むと日原鍾乳洞への道でそのまま小川谷林道となり、左に進むと日原林道である。

まずは右側の小川谷林道を選択した。
途中、日原鍾乳洞があったがとりあえずやり過ごすと、すぐに小川谷林道の起点が現れた。

blog_pic1656.jpg

ここはフラットで走りやすい路面である。そしてすぐに印象的なものがその姿を見せた。
頭上に覆いかぶさるように張り出たカゴ岩と呼ばれる大岩である。
また、対面には滝壺に龍神が棲んでいたいたとされる小川の大滝もあり、
自然とは不思議な造形を生み出すものである。
  
期待してさらに進むことにした。
が、しかし、ほんの1kmほど進んだところで無情のゲートが行く手を阻んだ。
どうやら、「ここより2km先で崩落のため通行禁止」らしい…
崩落の除去と同時に林道全体の補修工事も手がけるため開通時期は未定とのこと。

さぁ、気を取り直して引き返しである。
林道起点のところまで戻るとトイレが利用できる観光施設があったので小休憩。
ふと気がつくとXJの向こうに尖った奇岩があった。
他にも色々と奇岩が形成されているのでなかなか興味深い一帯であった。

◆孫惣谷林道
先ほどの分岐点まで戻ってきて今度は日原林道を目指す。
ちなみに「にっぱら」と読むらしい。
  
日原林道は昨年の12月初旬まで工事期間のために通行止めだったのだが、
無事に通行できるようになっていた。

さて、その日原林道には孫惣谷林道という支線がある。
起点から暫く走りにくい轍の路面を進んだ後、分岐が現れ、
幸いにもゲートが開いていたので孫惣谷林道に入った。

blog_pic1657.jpgblog_pic1658.jpg
  
ここの特徴は石灰岩を砕いたような白い路面である。
フラットで走りやすいといえば走りやすいのだが、
埃っぽいので窓を開けて走るとちょっと辛いかも。
ボディは当然ながら埃まみれになるので汚れるのがイヤな人に向かない。
# まぁ、そんな人は林道には行かないか。

うねりながらかなりの勾配を上っていく林道でそこそこの走破感はあるが、
約4km走った後、鉱山の施設で終わっていた。

◆日原林道
東京都最奥の林道がここである。そう、この場所も東京都なのである。
孫惣谷林道から戻ってきて本線を最後まで進むことにした。
ピストン林道なのはわかっているが、とりあえず最奥を確認しておきたかったのである。

blog_pic1659.jpgblog_pic1660.jpg

上りの時には左に深い谷がある。
今はまだ木々が寂しげないでたちであるが、
季節を追うごとに緑や紅葉で鮮やかな絵が描かれるであろう雰囲気がある。

路面はどうだろう。
フラットと荒れ気味が混在しているといった感じだろうか。
とはいえ、走りにくいことは決してない。
充分な幅員のおかげでガードレールがない林道であるが不安はほとんどない。
路面や眺望に色々と変化があり、楽しむことができた。
この林道が今回走った中ではもっとも林道らしい道であったように思う。

そうこうしているうちに東京都最奥の地点となった。起点から7kmほどである。
暫くここで小休憩していると、バイク3人組もやってきて同じ時間を共有した。

ここでも余談を書いておくと、ここから歩いて東京都最高峰の雲取山を目指すことができ、
晴天時の山頂では360度の大パノラマが堪能できるらしい。

さぁ、引き返して今回の林道ツーリングはこれで終了することにしよう。
すべてピストンであるが久しぶりのダートに満足できたのでこれで良しである。

◆日原鍾乳洞
日原林道の走行を終えたとき、まだ陽が高かったので、
先ほど通過したまま気になっていた日原鍾乳洞に行くことにした。

blog_pic1661.jpg

ここは関東一と称される鍾乳洞らしい。
入り口で大人600円x2を払って入ると、中はひんやり。
暖かい日ではあるが、念のために上着を積んでおいて良かった。
なんて思いつつ、頭をかがめながら奥へ奥へと入っていくと、
次第に高低差が激しくなり、最後にはちょっと汗ばむことも。

鍾乳洞なんていつ以来だろう。
神秘的な鍾乳石は子供たちにどのように映ったのかな。

◆帰り道
帰り道、何か美味しいものでもないかなと思いつつ運転していると
R411沿いにてやたらと目につく看板があった。
「奥多摩名物へそまんじう あと○km」

その時点ではあまり期待もせず他の店を探そうと思っていたが、
へそまんの店が見えてきたら、まるでサブリミナル効果のように、
ウィンカーを点滅させてしまった。
しかも、うちの前後2台ずつの車もその駐車場に入っていく。
な、なんなんだ、へそまんじうの魅力って…

blog_pic1662.jpgblog_pic1663.jpg
  
とりあえず、店頭にむかった。
なるほど、一見したところ普通の饅頭のようだが、
食べてみないことには味はわからないので4つ購入(計420円也)。

これがそのへそまんじうである。じつは蒸かしたてのアツアツである。
そして茶色(黒砂糖?)のほうを食べてみた。
思わず出た言葉が「う、美味いやん、これ」だった。
中はこしあんと思っていたが、とろりとした粒あんで薄皮と相まって美味かった。
# お奨めの一品かも。


posted by きーじぇい | Comment(7) | TrackBack(1) | クルマ関連 |

この記事へのコメント
以前の(ちょっと前)記事。
やっぱりきーじぇいさん旅情派間違いなし。
連載読むのが楽しみだ。
例の滝の写真お願いしますね。
Posted by 3K at 2006年09月04日 23:13
ああ…これがホントのきーじぇいさんですね。
それが今じゃ…体育会系ですかぁ…。
しかし、懐かしい風景ですね。
また行きたいなぁ。
Posted by らんた at 2006年09月05日 06:51
んー いいですねぇ。旅心をくすぐられます。
きーじぇいさん、今なら自転車で行っちゃいそうですけど(笑
Posted by テツ at 2006年09月05日 08:38
>3Kさん
お楽しみ頂けるような内容ではないと思いますが(^^;
関東に引っ越してきてから辿った林道は貴重な思い出です。

>らんたさん
やっと旅情派と認めてくれました?
今も変わらずその延長線を走ってますよ〜

>テツさん
走っていたのはダートが多いので、今の自転車じゃちょっと無理ですね。
どっかにシクロクロスとか落ちてませんかね?
Posted by きーじぇい at 2006年09月05日 12:09
うーむ、舗装されちゃったところが多いんですかね・・・
なんだかこういう場所も走ってみたい気がしてきました。
シクロねぇ・・・(笑)
Posted by 赤いワニガメ at 2006年09月05日 21:50
倉沢林道の赤い橋が良いですね。気に入りました。

写真を見て、あらためて感じましたが、こんな風景に XJ は最高に似合う車。やっぱり、Jeepは都会じゃなくて、こんな場所が似合うと痛感しました。

1999年にカリフォルニアとネバダの山の中を、ラングラーで走ってキャンプしたことが有ります。楽しい記憶です。
Posted by OOO-28EC at 2006年09月05日 22:49
>ワニガメさん
日原街道沿いの林道はまだダートが残っていますが、
川乗林道と日向沢林道が繋がれば奥多摩と名栗が行き来できるので待ち遠しいです。
いつになるかわかりませんが・・・

>OOO-28ECさん
ひと昔前、ブームで街中に4WD車が溢れ返ってましたが、
そんな光景が嫌で山に出向いてました(^^;
アメリカの広大な場所をラングラーで楽しまれたとは素敵ですね。
我が家もラングラーの購入を考えてディーラーに行ったことがありますが、
ベビーカー乗せると他の荷物を積むスペースがギリギリだったので諦めました。
Posted by きーじぇい at 2006年09月06日 00:41

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