2006年09月21日

林道探訪 追憶編7

■大菩薩嶺方面(2002.09.07)

◆出発
先週、この方面を訪れようと思っていたのだが、
深夜残業が続いていたおかげで当日になって取りやめた経緯がある。
そして今週、やはり仕事が忙しいことには変わりはないが、
どうしても行きたくなったので、なんとか調整して土曜日の早朝に家を出ることにした。

朝4:30に目覚ましのベルと共に目が覚めた。
窓の外では昨晩からの雨の音が続いている。
どうしようかと考えたが、紳士の神通力を信じてとにかく大菩薩方面に向けて出発した。

R411(青梅街道)に入ってもワイパーが止まることはなかったが、
奥多摩湖に差し掛かるとありがたいことに雨は上がった。

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家から2時間ほど走ってきたので、湖を眺めながら少し休憩することにした。
山の上のほうではガスが残っているが、エメラルドグリーンの湖面はなかなか美しい。
ひんやりした空気を肌に感じながら、ドラム缶でできた浮き橋も歩いてみた。

そこから少し西に走って丹波村に入ると「お祭」という珍名のバス停があり、
その先の分岐路に後山林道への入り口があった。
# 余談だが、この近くには「雲風呂」「雨降り」「下り」なんてバス停も存在する。

◆後山林道
ダートはR411との分岐からすぐに始まるが、この林道は三条の湯と雲取山への道である。
従ってシーズンともなれば数多くのハイカーが訪れるらしい。
今回雨上がりの早朝ということもあり、入線する車はまだいないだろうと思っていたが、
既に何台かの車が所々に駐車しており、実際に林道を歩いている人も何人かいた。

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路面は超フラットといえよう。深い渓谷に沿っているが、とても走りやすい。
慈雨により林道全体が湿り気を帯びており、優しい雰囲気に包まれる。
また、季節の変わり目に際して色づき始めている葉もあり、
秋の装いを準備している感もあった。

そんな雰囲気を楽しみながら進んでいくと、うっすらと光が漏れてきた。
どんよりとした雲の合間から太陽がその姿を現したのである。
家を出るときはそのうち雨は止むと思っていたが、晴れるのはなんとも嬉しい限りである。

途中には、わさび田がいくつかあった。
それだけ一帯の水がきれいな証拠である。

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とにかく、この林道を走っている間は絶えず水の音が耳に入ってきた。
岩をつたう小さな滝はいくつも点在し、深い谷底からの激しく飛沫を飛ばすような音もあれば、
清涼感漂う音もあり、音も景色の一つだと再認識して一人贅沢な時間を過ごすことが出来た。

起点から約9km地点で行き止まりとなった。
正しくはここからは自分の脚で三条の湯と雲取山へ向かうのである。
今回は「山と高原地図25(昭文社)」を持参していたこともあり、
とりあえず三条の湯まで30分ほどの行程を歩くつもりでリュックを背負った。
が、ほどなく進んだ地点で崩落のために迂回路の指定があり、
そちら方面に向かうと簡単な橋があったが、雨のおかげで滑りやすくなっていた。
結局、安全策を取って今回は断念したが、またの機会に。

車に乗って、来た道を戻る。
そんなに高低差のある林道では無かったので戻りも同じように進むと、
途中、道先案内人のように山鳥が車の前を飛んでは少し先で止まったりした。
追いかけているうちに、気がつけば起点近くまで戻っていた。

◆泉水谷林道
再びR411に出てさらにそこから西に向かう。
途中で「生わさび」などを扱っている店があり、さきほどのわさび田が思い出されたが、
とりあえず泉水谷林道を目指した。

丹波山トンネルを出てちょっとしたところに看板も無しに左に下る道があるので、
そちらに入っていくと三条橋があった。ここからが泉水谷林道である。

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路面は先ほどの後山林道とは違って拳大の岩が点在しており、車の挙動も大きくなる。
また、すぐ脇は断崖絶壁の谷が続いているので運転には慎重をきたされたし。

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林道の雰囲気は、雨上がりのおかげでしっとりとしており、心安らぐものである。
タイヤの音が乾いた路面を走る時とは異なるのもわかる。

途中でカメラを抱えた人たちと何人もすれ違ったが、
たしかにダイナミックな谷の景観は写真好きには良いかもしれない。
私もなんとか下りれそうな所では水辺まで寄ってみたが、
苔むして濡れた岩からはさらなる重量感が感じられ、
飛沫をあげるキレイな水との融合で改めて山深い場所に来た印象を持った。

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そして最も印象に残った景観が、大きな岩畳に叩きつけるように落ちる滝であった。
ここはスイッチバック(もしくは数回の切り返し)が必要な場所であるので、
車を降りないと見つけれないかもしれないが、とにかく素晴らしい。
是非、見られたし。

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スイッチバック地点(うちは切り返したけど)を過ぎてからしばらくすると、
いきなり視界が開けた雰囲気の場所に出る。
起点からここまで約7kmであっただろうか、橋の名は牛首谷橋である。
  
H12年末まで工事中であったこの橋を渡ると林道の雰囲気は先ほどまでとは一変する。
こちら側は「泉水中段線」であるが、フラットな路面で副員は広がり、空も広がっている。
標高1510m地点では眺めも良くて、心地良い風も吹いていた。
小休憩を取るには良いポイントであろう。

その先の三本木峠まで少し登り、そこからはR411に向かって下っていくことになる。
牛首谷橋からはこちらも約7kmなので合計14kmほどのダートを堪能できる林道である。

展望が開ける場所が少なくても、雰囲気があるので私的に気に入った林道となった。

◆大ダル林道
泉水谷林道(泉水中段線)からR411に出て数百mほどの場所に起点がある。
ここは約7kmのピストン林道である。

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路面は一見整備されているようで、拳大の岩でゴロゴロ感がある場所もあったが、
走行に困るようなものではない。
渓谷沿いの林道とは違って、開けた空間がある林道なので高原のようでもある。
先ほどまで走ってきた後山林道や泉水谷林道とは全く異なる印象を持った。

尚、行き止り付近はなんとなく放棄されてしまったような気がしないでもないが、
いずれ繋がるのだろうか・・・?

ピストンで元来た道を戻り、R411に出るところで時間は12:00過ぎ。
さて、これからどうしたものかと地図を眺めた結果、
大菩薩峠の方面に向かって砥山林道辺りを走ることにした。

そして、R411から九十九折の道に入って登っている最中に携帯が鳴った。
家から「急用が発生したので16:30までに帰ってきて欲しい」とのこと。

う〜ん、仕方が無い。
帰りに温泉に入るために、時間的にはここで引き返さねば。
というわけで、この先(上日川ダムの周辺など)の探索は日を改めることになった。

◆帰り道
さて、その帰り道。中央道の勝沼I.Cまで南下しても良かったが、
トータル時間がさほど変わらないような気がしたのでR411で帰ることにした。

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今回の温泉は新氷川トンネル近くの「もえぎの湯」にした(大人750円也)。
泉質はフッ素泉であったが、あまり特徴的なものはわからなかった。
(とりあえず、肌はつるつるになったけど)
尚、檜造りの露天風呂からは奥多摩の風景と多摩川の音を楽しみながらの入浴となる。

土産については、午前中の移動時に気になっていた店で「生わさび」を購入し、
他には前回の奥多摩林道探訪で気に入った「へそまん」を今回も購入。
こちらは温めて食べると餡と薄皮のバランスが絶妙でやはり旨い。

温泉を出てからは特に渋滞も無く、予定通りに16:00頃に家に着いた。

最後に補記しておくと、今回は大菩薩嶺方面ということで、
奥多摩を抜けて山梨県の丹波山村〜塩山市の林道を走ってきたのであるが、
付近一帯は東京都の水源涵養林となっており、管理は東京都が行っているとのこと。

この方面は魅力的な林道が多いため、情報を集めてまた訪れてみたい。


posted by きーじぇい | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

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