2006年10月04日

林道探訪 追憶編10

■秋色の林道探訪(2002.11.02)

◆出発
予定より早く、朝5:00には家を出た。
さすがにこの時間は車も順調に流れて、約1時間ちょっとで集合場所の奥多摩湖に到着。
気温は3度。日が重なるとともに冷えるようになってきたが、澄んだ空気は気持ちが良い。

1台が既に到着していたが、仮眠中だったので少し奥多摩湖畔を走ることにした。
山の稜線から朝陽が輝きを放つ時間でもあり、湖面に眩しいばかりの光が反射する。
周囲も紅葉真っ盛りまではいかないが、良い雰囲気の色を描き出している。
そして、本日は秋晴れである。贅沢な時間を感じながら走っていた。

さて、前回訪れたときに「お祭」というバス停の画像を載せて、そのコメントに、
"余談だが、この近くには「雲風呂」「雨降り」「下り」なんてバス停も存在する。"
なんて書いたので、せっかくだから今回は脇道に入って珍名のバス停を探して撮ってみた。

blog_pic1875.JPGblog_pic1876.JPGblog_pic1877.JPG

ちなみに、この道の最後の集落は「奥」というのだが、なんとも洒落ている感じではないか。

のんびりと8:00近くまで時間を調整して集合場所に向かった。
4台が集まり、もう1台来るはず・・・が、諸事情でやって来れない(^^;
残念ながら後で合流できることを期待して、秋色の林道ツーリングが始まった。

◆後山林道
「お祭」のバス停を過ぎてすぐのカーブに起点があるが、
脇に看板が置かれて「11月5日〜11月8日まで通行止め」と書かれていた。
今回の走行にはもちろん関係ないのでそのまま入線する。

すぐにダートが始まり、四駆に切り替える。
昨日雨が降っていたおかげで所々で水溜りが点在していたが、
ある意味ダートを走っていることを実感できるものである。

空には原色の青が広がっている。
同じく視界に入ってくる山の姿を描くには赤や黄色の絵の具が必要だ。
出発前から期待していた鮮やかな風景がここにあった。

blog_pic1878.JPGblog_pic1879.JPG

ふと覗いたカーブミラーの中にももうひとつの紅葉が映し出された。
鏡の特性により、気がつかない山の表現を見つけたりできるのが嬉しい。

それにしても良い天気だ。太陽の光が眩しいくらいに降注いでくる。
フラットな路面も眩しく反射するほどであった。
そして風が吹けば、ひらひらと幾枚もの葉が舞い降りてきて、
風情ある秋の時間が流れていた。

尚、この林道は約9kmのピストン林道であるが、
終点付近では数百mに渡って路肩の駐車が目立っていた。
さすがハイシーズン、雲取山方面に向かう登山客が多く訪れていたのである。

◆泉水谷林道
続いて、泉水谷林道を目指してR411を西に進む。
この辺りから、山の粧いがより印象的に鮮やかになってきた。
道路沿いでは三脚を据えたカメラマンたちが各々の感性でシャッターを押していた。

R411から脇道に逸れて三条橋に差し掛かる。
その先に置かれていた工事看板には10月31日まで通行止めと書かれていた。
# 当初予定していた先週であれば、入線できなかったことになる。

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入線してしばらく拳大の石が連なる路面を走っていると、
目の間には赤い衣装をまとった大木が現れた。
車を降りて下から見上げると、日差しに照り返りまた違った雰囲気を与えてくれた。

さらに進んでいくと、今度は落ち葉で覆われた路面になってきた。
見た目の美しさと踏みしめる時の音になんともいえない心地良さを感じた。

blog_pic1883.JPGblog_pic1882.JPG 

紅葉は赤色がその存在感から主役になりがちであるが、
黄色だって演出には欠かせないものである。色づいたものは見事に美しい。

また、この林道において川の存在は重要な要素である。
深い谷沿いを走る場所もあれば、流れのすぐ脇を走る場所もある。
今のような季節は色づく葉とのコントラストで自然の美しさを際立たせてくれていた。

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先に進むにつれ、ますます秋色度が濃くなってきた。
開けた窓から入ってくる空気もひんやりとしてよりその印象を強くした。
夏場に通った林道なのに全然違うものに思えて新鮮であった。
  
大滝のあるスイッチバックを登った地点は少し広くなっており、
ちょうど良い時間でもあったので、ここで昼食を取ることにした。

blog_pic1885.JPGblog_pic1886.JPG  

今回は白米を炊くことにした。そしておかずはマニアックな「幸麺」である(^^;
このラーメンはディスカウントのジャパンで売っているものであり、値段はなんと1袋24円。
にもかかわらず、ちゃんとした調味料やスープが付いているし、
何よりその味は原産国タイということで微妙に怪しくて私的なポイントは高い。

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ちなみに、炊飯時間は約20分。それに蒸らしの10分を入れて都合30分といったところか。
ガソリンストーブでも火加減が出来るものであればちゃんと炊ける。
ツヤのあるふっくらご飯ができて満足であった。

まぁ、なんにせよ野外で食べる飯は旨いのである!

1時間半ほどのんびり休憩をした後、峠に向けて出発した。
牛首谷の橋を過ぎると先ほどまでの渓谷沿いの林道とは全く性格が異なるものになる。
木々の種類が変わり、路面はフラットになり幅も充分にとられている。
林道名称も正しくは泉水中段線に変わっている。

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変わらないのは、相変わらず続いている青い空と白い雲である。
本来なら寂しげな印象の持つような秋から冬に向かう準備をしている木々も
本日に限っては良い雰囲気の被写体になってくれた。

新横手山峠で隊列を整えてから、ここから一気に下ることにした。

blog_pic1891.JPG

が、しかし、、、
おそらくR411まで後1〜2kmほど(?)となったところで、工事による通行止めに出くわした。
運悪く道を掘り返している途中だったので、通過できるには数時間掛かるとのこと。
残念であるが、もと来た道を戻ることにした。
完抜すると14kmほどの林道であるが、往復で25km以上走ったことになる。

◆大ダル林道
泉水谷林道の起点に戻って来たのは14:30頃。
携帯電話が繋がる地点に移動して集合場所に来れなかった某氏に連絡を試みたところ、
結局、大渋滞に巻き込まれて途中で断念されたとこのこと。

blog_pic1892.JPGblog_pic1893.JPG

さて、我々はR411をさらに西に向かって大ダル林道に向かうことにした。
本来なら泉水谷林道(〜泉水中段線)を抜けて入線しようとしていた林道である。

この林道は全体的に空が開けているので深い山中とはちょっと違った印象を受け、
色鮮やかな山景を眺めながら走ることができた。
尚、終点は前回同様に手付かずの状態になっていて突然と終わるものであった。

blog_pic1894.JPG

それを確認してから峠の広場まで戻って最後の小休憩を取った。
この広場では空に向けて望遠鏡の準備をしている人もいた。
たしかにこれからの季節は空気も澄み渡り満天点の星空を眺めることが出来そうだ。

◆帰り道
大ダル林道を出てからはR411をひたすら東へ走る。

途中、のめこい温泉に立ち寄る2台と別れた。
寄りたかったが、19:00までに帰宅の用事があったので今回はそのまま通過した。
というわけで、ここからは2台体制。
少し渋滞する場面でも無線のおかげでイライラすることもなく精神的に良かった(^^;

温泉は時間の都合により諦めたが、せっかくこちら方面に来たので、
我が家お気に入りのいつものやつだけは購入。
青梅の市街地を抜けた辺りで相模原に向かうもう1台とは左右の道に分かれた。
その後は渋滞を避けながら走って家族が待つ家に帰って来た。

テーブルに置いた紙袋を見て、「やったぁ、へそまんだぁ」と喜ぶ子供たちの声に
疲れという言葉はどこかに行ってしまった。


posted by きーじぇい | Comment(5) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

この記事へのコメント
たしか仮眠中の者だと思います:σ(^^)
でも、写ってる写真のオレンジ色の人は、着ぐるみのチャックが壊れて脱げなかった時だと思います^^;

それにしても、もうチョイしたら紅葉の季節なんですね、
では紅葉見に、い紅葉(逃げろっ)
Posted by しま at 2006年10月04日 22:54
えーと、取り上げる座布団はどこですか?
Posted by 笑点の山田です(嘘) at 2006年10月05日 00:21
>仮眠中だった人
泉水谷の紅葉は格別ですからね〜
また行きたいですが、今の車では無理なのでダート用の自転車も欲しいなぁ。
Posted by きーじぇい at 2006年10月05日 06:48
>笑点の山田です(嘘)さん
>えーと、取り上げる座布団はどこですか?
脱げた肉布団なら(^^;)

>管理人様
>ダート用の自転車も欲しいなぁ。
私も欲しいのですが、会社のチャリ乗りから「MTBは進化が激しくてパーツ代で首が絞まる」と止められてます。
Posted by しま at 2006年10月06日 22:51
道中の巡航も考えるとシクロクロスが欲しいです〜
Posted by きーじぇい at 2006年10月06日 23:52

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