2006年10月12日

林道探訪 追憶編12

■春待ちの奥多摩(2003.03.21)

◆春の予感
春の予感・・・ まさしくそんな雰囲気が漂う時期である。
昨年は奥多摩方面に出かけて訪れる季節を楽しんだのが思い出される。
そして一年後、そう同じく春分の日にまたも奥多摩方面の道を走っている。
時が経つのは早いものだ。

ちょうど3連休の初日ということもあり、しかも好天に恵まれるとのことで家族と一緒である。
奥多摩は1.5時間ほどで豊かな自然の中に身を置けるのでありがたい場所だ。
今回の目的はオンロード中心にして景色と旨い昼飯を楽しむことだったので、
林道はおまけ程度に日原林道だけを走るつもりでいた。

朝7:30頃に家を出て予定通り9:00過ぎにR411から日原街道に進路を取った。
この街道でまず最初に姿を現すのが川乗林道であるが、相変わらず通行止めとなっている。
展望の良さそうな林道だけに、ゲートの開く日が待ち遠しい。

尚、この付近には小さなつり橋があるので、今回は渡ってみることにした。
不安定な揺れに子供たちは喜び、眼下を流れる日原川の清流と頬を伝わる風が気持ち良い。

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渡った先の遊歩道には素堀りの小さなトンネルもあり、ちょっとした楽しさを味わった。

つり橋から少し離れた場所では、
奥多摩工業曳鉄線のトロッコが独特の雰囲気を醸し出している。
寂れた感の鉄橋が景色に溶け込み、深い山間にいることを実感させるものとなっていた。
是非とも動いているところを見てみたいものである。

◆日原林道
日原街道をさらに奥に進んでいくと、昨年と違って周囲の山には雪が残っており、
青い空との対照的な色合いが印象的だった。

ほどなくして日原林道の起点近くの橋を渡り終えたので左折しようとすると…
なんと、工事の通行止め看板が置かれていた。
仕方が無い、このまま直進して小川谷林道に進むことにしよう。

◆小川谷林道
日原鍾乳洞の先に起点があるピストン林道である。

入線すると、右手からは沢の清々しい水音が聞こえてくる。
雪解けの水は不思議と透明感があり、そこには全てを潤す生命の源が流れている。

所々では自然の力を感じさせる大きな氷柱が目に止まった。
朝の光に反射して眩しくきらめいており、雫が落ちるたび春が一歩近づいてくる。
そんなことを考えるととても気分良く走ることができた。

・・・が、それも長くは続かなかった。
前回と同じ橋のところで通行止めのゲートで封鎖されていた。
その先はさらに雪景色の美しそうな山がのぞいていただけに惜しまれる。
Uターンできそうな場所では駐車車両があったので300mほどバックで戻ることになった。

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復路では水溜りの路面を楽しんだ。
往路ではあまり意識しなかったが路面がきらきら輝いていた。
これはおそらく逆光となっているためであろう。ピストン林道ならではの楽しいアクセントである。

起点近くまで戻ってくると、やはり頭上を覆い被さるカゴ岩の出っ張りが印象的だ。
対面では小川の大滝が白い飛沫を上げていた。

◆倉沢林道
先の2本が残念な結果に終わったので、今回走る予定はなかった倉沢林道にやってきた。

ここの路面はほとんど整備されていないと思われる。
以前は倉沢鍾乳洞というのが存在したらしいが、現在は閉鎖されているためであろうか。
拳大の岩がごろごろしており当然のごとく車は揺れる。

どちらかといえば走りやすいものではないし、
前回同様、約2.5kmほどの橋の地点で通行止めになっていたが、
短い距離の中にも林道の楽しさと季節の美しさを実感することができた。

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まず入線してすぐに直線的な木立が出迎えてくれる。
木立の間から洩れる明るい光は少し前まで厳しい寒さだったことを忘れさせてくれるものだった。

勾配を稼いだ地点では木々たちが青く澄み渡った空の下で冬装束から着替える準備をしていた。
と思えば、少し日陰に入るとまだまだ白い路面が冬の名残を惜しんでおり、
季節の移り変わりというわずかな時間の中で趣のある世界を堪能することが出来た。

やはり、四季のある日本は素晴らしい。

◆奥多摩周遊道路 
日原街道から再びR411に戻り、奥多摩湖に沿って走ることにした。
エメラルドグリーンの湖面は神秘的な世界を演出し、
冬枯れの木立が連なる景色の中で、より一層の美しさを際立たせていた。

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今回は時間に余裕があったので奥多摩周遊道路を走ることにした。
快適なワインディングロードであるが、道脇には雪が残り太陽の光に反射して輝いていた。

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月夜見駐車場からは眼下に奥多摩湖を望むことができた。
天気も幸いし、なかなかの絶景と言えよう。

もう少し先に進んでも良かったが、それはまた檜原村辺りを散策する時のために取っておこう。
来た道をゆっくりと下ることにした。

◆今回のバス停
こちら方面を訪ねた時のお決まり画像ということで、今回は「女の湯バス停」である。

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しかし、そんな温泉はどこにもない。
目の前にあるのは鶴の湯温泉の源泉である。
人気があるのかペットボトル等で持ち帰る人が何人かいた。
# ちなみに、この源泉は冷たくて舐めてみると独特の卵臭がした。

珍名バス停の紹介は今回で3回目であるが、奥多摩は珍地名の宝庫である。
また機会があれば別のバス停を撮って画像を載せることにしよう。

◆釜めし なかい
昼飯にはいくつかの候補を考えていたが、「釜めし なかい」を選んだ。
場所は青梅線川井駅を北上した集落の中にある。

のれんをくぐると囲炉裏があり、その傍らで少し順番を待った。
店の中は回廊のある昔ながらの民家そのもので落ち着いた雰囲気がある。

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今回は「きのこ釜飯」「山菜釜飯」「ざるうどん」を注文した。
釜飯には水炊き、刺身こんにゃく、漬けもの、まんじゅうがセットになっているが、
味付けは好みにあってなかなか美味しい。
特に刺身こんにゃくは柔らかくてとろける感じだ。お奨めである。

また、ざるうどんも独特のコシがあって家族にもウケが良かった。
生わさびを自分で石ですりおろせるのも嬉しい。

R411から離れた場所でもあるため、時間を外せば混まないと思っていたが、
私たちが店を出る14:00過ぎになっても客足は途絶えなかった。

◆帰り道
満足のいく昼飯を取ったので、あとは温泉にでもつかって帰るかということで、
そこから一番近い「もえぎの湯」に立ち寄り汗を流した。

帰路途中、子供たちのリクエストに応えていつもの店の前で車を停めた。
そして、蒸かしたてをほおばりながら息子が笑顔で言った。
「やっぱり、へそまんって美味しいね!」

林道については予定が狂った面もあったが、
久しぶりにのんびりとした時間を過ごすことが出来て充実した一日となった。

夕方に差し掛かる頃、フロントガラスの向こうには優しい雰囲気の空が続いていた。
奥多摩の春はもうすぐそこまでやって来ている。


posted by きーじぇい | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

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