2006年10月20日

林道探訪 追憶編13

■春の遠足(2003.04.05)

◆雨天決行
桜咲く4月、仲間を誘って「春の遠足」と称したツーリングを企画。

前日の晩から雨が降り出した。雨音が聞こえるのでそれなりに降雨量がありそうだ。
今さら気になっても仕方がないし、とりあえず寝ることにした。

早朝4:30、セットしていた目覚まし時計に起こされる。
さすがに今回の天気予報は外れなかった。やはり、雨音が聞こえてくる。

事前の打合せで雨天決行は決まっていたが、安全第一で走ることは大前提である。
情報では目指す林道の峠付近だけ残雪があるとのことだったので、
念のため、スコップ等のリカバリー道具を積んで家を出た。

◆トンネルを越えると・・・
集合場所の「道の駅 大滝温泉」に向かうためにR299を進んでいた。
雨は間断なく降り続いていたが、久しぶりの集合ツーリングは楽しみであった。

色々なことを考えながら正丸峠に差し掛かった。
ワイパーの刻むリズムに合わせながら峠坂を上り、正丸トンネルに進入した。
いつも時間の基準になるこの場所を通過しながら時計を見て、
予定より10分ほど早く着けそうだなんて考えていた。

そして出口、ワイパーを再起動させようとした瞬間、なんとフロントガラスに大粒の雪が?! 
トンネルを入るまでは単なる雨だったのに・・・
まったく予想にしなかった現実に直面した。しかも半端な雪ではない。
やられてしまった・・・

そんな中、集合場所に向っていると参加予定者の皆さんたちと無線が繋がりはじめた。
ほぼ同じような時間で集まることができそうだ。
♪♪♪・・・そして、携帯が鳴った。
なんと、紅一点の方からも「来ちゃいました〜」と連絡あり。
この悪天候にも関わらず、皆さん来て頂きありがたい。これで計7台となった。

◆上野大滝林道
「道の駅 大滝温泉」でも当然ながら雪が舞っている。
どうしたものかと作戦会議を開くが、行けるところまで行って見ようということで出発した。

周囲の山はすっかり白い色に包まれて、冬の置き土産と言えるようなものではなかった。
視界に舞う雪のおかげでもはや遠くの山並みは見えない。

R140から中津川方面へ進路を取り、上野大滝林道を目指す。
途中、対向車とすれ違うたび先の道は走ることができると判断して慎重に進む。
紅葉の時期なら色鮮やかな葉で賑わう中津川の渓谷を脇目に見ながら、
さすがにこの日だけは淡色だけが存在価値のある別世界を走っているようだった。

blog_pic1928.JPGblog_pic1927.JPG

雁掛トンネルの手前にある林道起点から入線。
先導しているため轍の無い場所にタイヤの跡を残して進んでいく。
カーブを曲がるたび目の前には乏しい表現力では書けないような景色が飛び込んでくる。
本来、このような世界に人工的なものが踏み入れてはいけないのかもしれない。

そうこうしているうちに素堀トンネルが連なる地点まで辿り着き、エンジンを止めて車を降りる。
足元が深く埋まりながらも、雪化粧の情景に何かを思いながら歩く。
耳を澄ませば、重なりゆく雪の音が聞こえてくるようだ。
この時期にこの時間を味わうことが出来たのは、もしかしたら贅沢なのだろうか・・・

無理せず、トンネルの先に進むことは断念した。
確実にUターンできるこの場所で引き返すことにしたのである。

降り続く雪の中で、先行く車のぼやけたライトが美しかった。

◆金山志賀坂林道
当初、上野大滝林道を通って上野村側に出たかったのであるが、
林道起点まで戻ってきた後、金山志賀坂林道(全面舗装路)で八丁峠を越えることにした。

この林道は途中に日窒鉱山がある。
普段通ると寂れた感のある建物が並び人の気配が全く無いような場所であるが、
全体に雪をまとった本日の印象は今までとは異なるものであった。

すれ違う車に状況を確認すると、八丁峠付近で落石があるので引き返してきたとのこと。
その落石をよけて通ることは可能だろう言われたので進んでみるとことにしたが、
鉱山を過ぎてからは九十九折が続き、高度が上がってきた。

それに伴って、路面の状況も芳しくなくなってくる。
登りはなんとか大丈夫でも峠からUターンすることになったら下りの九十九折はキケンだ。
安全確保を考慮して、一旦、道の駅大滝温泉まで戻って作戦を練り直すことになった。

◆道の駅 大滝温泉にて
雪をしのげる場所にテーブルを広げて、作戦を・・・

blog_pic1929.JPG

その前にHさんにコーヒーを入れて頂いた(感謝)。
予備のお湯を沸かす為にストーブを出すSさん(感謝)。
そして意味も無く火を付ける私(^^;
# ま、いろんな火器が登場するわけでそれも楽しいひとときである。

で、作戦を・・・
その前に怪しい話に花が咲く。
# ま、怪しい話はいつものことなので楽しいひとときである。

さて、そろそろ作戦を・・・
と思ったところで、さらに話は広がりをみせていく。
# ま、普段ネットでは書けないような話も飛び出て楽しいひとときである。

そういや、作戦練るんだっけ?・・・
な〜んていう声に、とりあえず飯を食べながら作戦を練ろうということになった。
# ま、腹が減ってはなんちゃらというわけで(^^;

◆安田屋
各自昼飯を持参していたし、道の駅の傍らで済ましても良かったのだが、
冷え込んだ体は暖かい場所を求めていた。
時間を逆算してちょうどいい頃合に入店できそうな安田屋にご案内することにした。

R140を東に向うと(=高度が少し下がると)雪が雨に変わった。
もしかしたら周辺の林道が走れるかもしれない。
そう思ってr37を利用して小鹿野に抜けることにした。この道には御岳山線があるからだ。

ありがたいことに御岳山線の起点では土の表面を確認することができた。
これなら昼食後に走ることは可能だろう。そう思いながら、安田屋に向かった。

予定通りの時間、12:00過ぎに入店することができた。
少し甘めのソースをくぐらせた「わらじカツ丼」の柔らかい味わいは、
冷えた体の中に染み込むようで初めてここを訪れた人にも喜んで頂けたと思う。

うちら以外に来た客は持ち帰りの一組だけだったおかげでのんびりすることが出来た。
今度こそ、作戦会議ということで地図を見ながら相談した結果、
R299を西に向って西秩父線や坂丸線は進めないだろうかということになった。
外は雨、なんとなく通れるのではないかと思ったのである。

◆R299
西秩父線を目指してR299を進む。
すっかり雨天となり安心していたのであるが、
峠の麓付近から雪になり路面も轍に沿って走る必要が出てきた。
それでも西秩父線までは問題なく入線できたのであるが、
起点からすぐの地点でトラックが材木の積み下ろしで道を塞いでいた。

ここでR299を引き返すか、R299を中里村の方面に抜けるか考えたが、
せっかく来たのだからという欲が沸き、志賀坂峠のトンネルを目指した。

blog_pic1930.JPG

が、進むに連れていよいよ雪が深くなってきた。
無線からもこのまま進むべきかどうか迷いの声が出始める。
そして、とうとう志賀坂峠のトンネル付近でその先を下ることは諦めた。

ここで小休憩を取りながら、雪被る木々の美しさを再認識した。
厳しい寒さ感じなかったのは、気持ちの中で春の雪景色という思いがあったからであろうか。
確かに季節外れの大雪に見舞われたが、貴重な時間の中にいることもまた事実であった。

引き返す途中、時折その姿の見せる麓の景色は印象的であった。

◆御岳山林道(東側)
R299からr37に入り、先ほど目を付けていた御岳山林道にやってきた。
ここは晩秋に訪れた林道である。

土の表面に車を乗り入れる。ただそれだけのことが妙に嬉しい。
林道の脇は雪で覆われているが幸いなことに進む道は除雪されていた。
じつは、この日も御岳山線は開削作業中で工事車両の往来で雪が除けられていたのである。

blog_pic1931.JPGblog_pic1932.JPG

なんにせよ、諦めていたダート林道を走ることが可能となり少し救われた。
徐々に高度が上がるにつれて目線に木々の先端が届くようになり、
うっすらと被った雪と日を重ねるごとに緑の深みを増す葉の対照的な色合いが広がっていた。

起点から約4kmで開削中となっているが、さすがに終点付近は雪が深い。
御岳山を形成する地形を考えると今後の延線でさらに高度が上がっていくと思われるが、
西側から開削中の線と繋がることによって実現する長距離ダートを早く楽しみたいものだ。

終点付近での小休憩の後、雪景色の林道を惜しみながらピストン林道を下った。
そして「道の駅 荒川村」で小休憩を取り、帰路に着くことにした。

◆帰り道
帰りはそのままR299を東に向っても面白くないので、
(もう少し走りたい気持ちがあったので)、
正丸トンネル〜刈場坂峠〜奥武蔵グリーンラインを通ることにした。
もしかしたら梅本線のダートも走れるのではないかと期待もあった。

正丸トンネルの秩父側は上り下りとも除雪車が走っていたが、
朝通過してきた時はトンネルの反対側は雨だったので、
刈場坂峠では上れるだろうと思っていた。
しかし、予想に反してトンネルを出ても大雪の世界に変わりは無かった。
とりあえず、峠に向うために進路を左に取り進んでみたが、
そのうち雪がさらに深くなり、とうとう轍が無くなってしまった。

blog_pic1933.JPG

広めの場所でUターンを試みるが、
降り積もった雪に対してハンドルを切るのもなかなか大変でスタック気味。
ちょっと苦労したがなんとか自力でリカバリーして切り抜けた。
# 喜んでレスキュー道具を抱えて近づいてきた人には申し訳なかったが(^^;

結局、素直にR299で帰ることになったが、その地点から約1kmほど東へ移動する(下る)と
そこはもう雪景色なんてまったく関係のない普段の雨模様の世界であった。
なんとも不思議というか感心すらさせられるものであった。

その後は飯能のファミレスでまったりモードを楽しみ、20:00頃の解散となったが、
いやはや、まったく予想外の展開となった一日であった。

この4月にあんな大雪に見舞われるなんて、とても同じ県内とは思えなかった・・・


posted by きーじぇい | Comment(2) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

この記事へのコメント
あれから3年半も経ってしまったんですね。
たしか次の日に花見に行った覚えがあります。
同じ埼玉県なのに不思議な気分でした。
Posted by ハラダ at 2006年10月21日 01:36
月日が経つのは早いですね。
しかし、4月に入ってからのあの大雪は今でも忘れません。
埼玉は広いと思いましたよ。
Posted by きーじぇい at 2006年10月21日 05:58

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