2006年11月05日

林道探訪 追憶編16

■春の遠足リベンジ(2003.05.24)

◆リベンジ
忘れもしない4月5日。雨の中、集合場所に向かう正丸トンネルを過ぎると吹雪であった。
集まったメンバーと林道を目指すも途中で断念・・・

そして、本日。再び同じ場所に向かって走っている。
リベンジを果たしたい気持ちは仲間も同じなのか、今回も反応してくれた。
少し遅れ気味の1台は追走してくるとのことで、朝8:30頃に「道の駅 大滝温泉」を出発。

◆上野大滝林道
R140から中津川方面へ向けて右折する。
名だたる紅葉の景勝地であるが、渓谷沿いの道では眩しい緑の葉が我々を出迎えてくれた。
早朝の風がその間を通り抜けてこの季節ならではの清涼感ある心地良さを運んでくる。

それにしても、4月初旬の大雪は何だったのだろうか。
今走っている場所がとても同じとは思えない。
いや、前回のことがあったから今回の緑が一層映えて見えるのかもしれない。

中津川林道との分岐を右に取り、八丁峠の方面に進む。
この辺りから視界に飛び込んでくる黄緑色の割合がさらに増してきた。

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ほどなくして雁掛トンネルの手前に上野大滝林道のダートが姿を現す。
入線して本日訪れたことが大正解だということを実感する。
朝の光に反射する新緑で囲まれた世界が素晴らしい。
色鮮やかに覆われたトンネルをくぐったり、切り立った岩が目の前に飛び込んできたり、
そして窓からは何ともいえないマイナスイオンを取り入れることが出来た。

撮影ポイントでもある素堀トンネルで小休憩していると、後続車も徐々に追い付いてきた。
そう、我々は林道に入れば完全に各自のペースに委ねている。
写真を撮るために幾度となく停まろうがろうが、しばらく景観を眺めていようが、自由である。
# ちなみに、先導する場合は少しペースを上げて前方の様子を確認するようにしている私。

集合場所では置いてけぼりを喰らっていた車も素堀トンネル前で合流することができた。
これで全ての参加車が集まったことになる。

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峠に向かうにつれて、上野大滝林道の様相は大きく変化する。
幅員には余裕があり路面は整備されている。視界は広がり、それに伴って空も近くなってくる。

山吹橋とトンネルが続く地点を越えて、さらにその先の天丸トンネル手前の広場で小休憩。
おおよそ、この辺りは林道とは思えない雰囲気が漂っている。
深い山間の中にある2車線の立派なトンネルには違和感を感じられずにはおられない。

天丸トンネルを抜けると上野村であるが、昨年訪れた時とは違って舗装されている。
しばらくするとまたダートが続いたが、その先ではやはり舗装工事が行われており、
いずれ近いうちに完全舗装されてしまうことであろう。

そんなことを考えながら、立ち寄り場所である「道の駅 上野」に向かっていた。

◆乙父林道西沢線
「道の駅 上野」では、昼飯やお土産にする理由で全員が猪豚缶詰を購入した。
ここで小休憩を取ったあと、次に目指す林道は乙父林道に決めた。
今まで訪れたことがない林道だったので探索を兼ねていたのである。
ちなみに「乙父」と書いて「おっち」と読むらしい。

さて、ナビのおかげで集落の間を抜けてスムーズに起点まで辿り着き、
(ここには西沢線と東沢線があるが)まずは西沢線を楽しむことにした。
# この林道はピストンである。

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入線してすぐに深い緑の中に瀬音が聞こえてきた。
渓流に沿って道が緩やかな勾配を描いて続いているのである。
辺りは爽やかで清々しい雰囲気に包まれ気持ち良く走ることができた。
幾つかの岩壁からも水が滴り落ち、路面脇を彩る草花たちに艶やかな色を与えていた。

この林道は当たりであった。
ただでさえ眩しいほどの新緑を味わうことが出来ているのに、
ここに水の要素が加わることでツーリングをさらに旅情豊かなものにしてくれていた。

時間もちょうどお昼時であったので、河原沿いの適当な場所で卓を広げたかったが、
6台ではちょっと駐車に厳しいこともあり、ある程度行ってから引き返すことにした。

◆乙父林道東沢線
一旦、西沢線を出て、すぐに東沢線に進路を移した。
ここも名の通り渓流に沿って登っていく感じの林道である。
こちらの林道もなかなか良い雰囲気で気に入った。

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ほどなくして木陰のスペースがあったので、そこを昼飯ポイントの候補にして、
とりあえず1台だけでその先の様子を見に行くことにした。
途中からは渓流から離れて急に勾配がきつくなり、同時に深い谷底に面した場所もあった。

尚、東沢線の先はY字路に分かれており、一方は大岩で道を塞がれて、
上野大滝林道に向かう方面は斜面崩壊のために通行禁止となっていた。
# 但し、いずれもまだ開削中でピストンの林道である。

というわけで、他のメンバーが残っている場所が昼飯ポイントとなった。
早速、各自用意してきたものの準備に取り掛かり、私は炊飯の段取りを行った。

blog_pic1990.JPG 
  
きのこ味噌汁、ポトフ、猪豚缶詰、炊きたての白飯などが並び、
いつもの簡易的なものではなく我々の中では充実したランチメニューであった。
そうそう、某さんご提供の生搾りグレープフルーツジュースが美味だったことも
忘れず付け加えておこう(^^)

食事しながら面白くて怪しい会話が飛び交い、楽しい時間を過ごすことが出来た。
その周りでは、せせらぎの音が最高のBGMとして流れていた。

◆林道かまかけ線
昼食を終え、御荷鉾に向かう前に林道かまかけ線を通ることにした。
R299からr45に入ってすぐにダートがその表情を見せているが、
こちら方面からの入線の場合は林道後山線と記された看板が立っている。

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しばらくは治水管理のためと思われる人工的な川沿いを走り、
タイトターン気味の分岐から一気に登る感じになっている。
この林道は距離自体は短いが、山の稜線や集落を眺めることが出来るので、
結構気に入っている。また、桜の木々も路面脇に植わっていたので、
春先ではまた違った雰囲気を楽しむことができるであろう。

尚、再びr45に出る地点では林道かまかけ線と記された看板が立っていた。

◆御荷鉾スーパー林道
舗装化の波が著しい御荷鉾スーパー林道である。
今回は塩之沢峠からのアプローチであるが、ダートに辿りつくまでにかなり走る必要があり、
八倉峠辺りでようやく待望のダートに踏み入れることができるのである。

いつも思うことだが、舗装路からダートに入った瞬間、
路面脇の木々の連なりは変わらないはずなのに、とても贅沢に感じてしまう。
非日常的な空間を望む心が脳を刺激するのであろうか。

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さて、その御荷鉾スーパー林道。相変わらず路面はフラットで走り易い。
そして、やはりこの林道でも印象的なのは新緑である。
どこまでも続いている感じでカーブを曲がるたびに新緑のトンネルに口元が緩む。

しかし、距離を稼ぐにつれて土砂満載のトラックとすれ違うようになった。
そのうちの1台によると、この先は崩落して通れないとのこと。
その状況を見たい気持ちはあったが、作業中のジャマをするわけにはいかない。
適当な場所でUターンして再び八倉峠近くまで戻ってきた。

この時、時計は16:30を回っていたように思う。
さて、どうするか迷ったが八倉峠からR299に下る舗装林道を繋いで、
やはり前回、作業車が道を塞いでいて通れなかった西秩父線を目指すことにした。

◆林道西秩父線
八倉峠から九十九折の道を下り、R299〜志賀坂峠〜西秩父線の起点までやってきた。
17:00を過ぎていたため、これが本日最後の1本である。

去年も訪れたことがある林道だが、今回は逆走になる、
しばらく舗装路が続き、トンネルの手前では景観が広がりなかなか良い感じだ。

トンネルを過ぎてからは、敷かれてさほど時間の経っていない舗装路となり、
その雰囲気はどこまで走っても続いており、ダートにはなかなか辿り着くことができない。
明らかに去年走ったときよりも舗装部分は広がっていた。

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ダートがその姿を現したのはかなり登ってからであるが、
この調子で行くと近い将来には舗装されているかもしれない。
空が開けている林道だけに、このような雰囲気はいつまでも残ってもらいたいものだ。

緑織り成す風景が印象的な林道終点近くの場所で最後の小休憩を取った。
しばらくして、夕方の風が林道探訪の終了を告げにやってきた。
さぁ、帰路に着くことにしよう。

◆帰り道
20:30までには某所への用事で川越に戻る必要があったので、
西秩父線を出て矢久峠〜r282〜R299と繋いだ。
なぜか全員とも川越のファミレスに来ることになり(^^;空いているR299を快調に進んだ。

20:10頃、目的地に無事到着し、その後はファミレスへ。
うちは一旦家に戻って家族を連れてみんなが集まるファミレスへ。

御荷鉾スーパー林道は途中で崩壊していたため走破することは叶わなかったが、
概ね予定していたコースを走ることが出来て満足だった。
やはり新緑の林道は最高だ。
posted by きーじぇい | Comment(2) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

この記事へのコメント
私が初めてご一緒させて頂いた時ですね〜。懐かしいです。色々お世話になりっ放しですが、これからも宜しくお願いしま〜す。
Posted by おかちゃん at 2006年11月06日 07:56
ダート林道を走り回っていた頃が懐かしいですねぇ。

今は自転車で舗装林道を辿ることがメインになっていますが、
旅情派というスタンスだけは変わってません(^^)
Posted by きーじぇい at 2006年11月06日 08:34

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