2006年11月11日

林道探訪 追憶編18

■利根村方面(2003.07.05)

◆梅雨の中休み
ここ数日間、街中に傘の花が開いていた。
そんな折、未踏の地である利根村方面の林道にお誘いを受けたので即反応。

当日の朝は嵐山PA(関越道)でまず5台が揃い、関越道のスムーズな流れに乗って北進。
フロントガラスの向こうには白い雲が描かれた青空のキャンバスが広がっていた。

幸いなことに梅雨の中休みとなり、雨をつかさどる神様の気まぐれに感謝だ。

本庄児玉I.Cで一般道に降り、R462北上中に残りの1台と無線が繋がり始め、
坂東大橋を渡った所で無事に合流することが出来た。
その後はr73〜R122に入り、わたらせ渓谷鉄道と平行して走るようになると、
辺りの景色が求めるものに変わる。サングラスを外して緑の濃淡が繰返される山容を味わう。

◆小中新地林道
まずは最初の林道である小中新地林道を目指すためR122からr268に左折するが、
途中の休憩地、「道の駅くろほねやまびこ」を出た時には既に10:30を回っていたため、
景勝地でもある大滝はそのままやり過ごして、その先にあるダートに足を急がせる。

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待望のダートは濃い樹木に囲まれたところから始まった。
涼を呼ぶ瀬音と盛夏を思わせる山の住人たちの鳴き声が交錯し、我々を出迎えてくれた。
ほどなくして滝状になった場所に車を止めて小休憩。
山全体が慈雨に恵まれ水気を帯びており、知らず知らずのうちに心落ち着く自分がそこに居た。
リアのウィンドウには彩り豊かな葉が映り込み、改めて緑の深みを感じることができた。

気が付けば、羽根という特権を得た虫たちが気持ち良さそうに舞っている。
しばらく目で追っていると、一匹の蜻蛉が目の前の草木に止まった。
顔を近づけると不思議そうな顔でこちらを見つめ返してくる。憎めない奴だ。

一旦、まだ新しさを感じさせる舗装路に出て、再びダートへ。
その頃になると気温もぐんぐん上がり、滝壺の深い緑と白い水しぶきが一服の清涼剤となる。

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しばらくはその渓流沿いを走っていたが、大きく曲がったところから勾配を稼ぎ始めるため、
水の匂いからは離れることになった。

その代わりに路面は優しくなり、車の挙動が大人しくなるにつれて空が広がってきた。

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峠の切り通しを抜けてからは緩やかに下って新地林道への分岐に差し掛かったが、
新地林道〜栗原川林道と繋いで皇海山方面へ向かうルートは通行止めとなっていた。
# 事前に情報は得ていたとはいえ残念。利根村のHPによると7/1〜10/31らしい・・・

ちょうどその分岐辺りに広場があったので、ここで昼食を取ることにした。
少し前までは簡単なインスタント食品がお決まりのコースであったが、最近は違う。
今回もDOによる燻製をはじめ、豚汁や生ジュースなどが食卓に並んで豪勢であり、
美味しい食事を取りながら、ここでは完全にまったりモードに突入してしまったのである。

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既に予定より3時間ほど過ぎていたが、まぁ数を走るだけが林道の楽しみ方ではない。
14:00頃に分岐を出発し、砂埃が立つ下りの道を一定の間隔を保ちながら進んで行った。
周囲の景色は上ってきた道とは雰囲気の異なるものであった。

突然、平面的な世界が現れた。根利牧場である。
休んでいる牛たちと同調するかのように我々もしばし長閑な時間の流れに身を置いた。

◆次の林道に向けて
牧場を通り抜けてから、せっかくだからということで吹割の滝を目指すことになった。

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その為、舗装路を繋いでいく。窓の外を見るとなんだか優しさを感じる風景が広がっていた。
なだらかに続く山の稜線や照射の加減がそう思わせるのだろうか。

r62〜R120に出るために、薗原ダム経由で小休憩を取りながら進むことにした。
吹割の滝までやってくると、さすがに観光客で賑わっていた。
我々も駐車場に車を入れた所、「駐車場は無料だけど、1000円分のお土産券が有料」と
言われたので、すぐに断りを入れて退散(^^;
途中、やり過ごしてきた栗原川林道への分岐には戻らずに、そのまま北上することにした。

◆利根平川林道
R120から平川の集落方面に進路を取った。目指すはピストンの利根平川林道である。
起点は民家が建ち並ぶ中に何気なく立っていた(後でピストンからの戻りに撮影)。
しばらく集落の間を抜ける舗装路が続くが、やがてダートへ。

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少し凹凸のある路面ではあったが、木漏れ日のトンネルが繰返されて良い雰囲気である。
谷沿いを実感させられる場所もあり、喜びある緊張感を楽しむことが出来た。
その谷底まではかなりの高低差があり、時折、車から降りては下をのぞいて見たりした。

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幾つかの切り通しを抜けて、さらなる山深い世界に車を進めていく。
緑色の世界に点在する木苺などの赤い実が印象的であった。

九十九折に先行する車のテールランプが遠くに見え隠れし、
徐々に無線から聞こえてくる各人の見える風景が異なってきた。
それだけ間隔が開いてきたのだろう。
そう、林道はマイペースで楽しむことによって何かしら発見できるのである。

◆林道真菜板倉線
先頭グループは真菜板倉線との分岐に差し掛かったようだ。
どちらに進んでも行き止まりではあるが、
距離が長くて勾配のある真菜板倉線に進むべく左に進路を向けたと連絡が入る。
こちらもその後を追う。

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真菜板倉線に入ると樹木の重なりが一層深くなり、薄暗さを感じる中を走り続ける。
ふと車を止めてエンジンを切ると、何か潜んでいるのではないかという雰囲気が漂う。

そんな中を走っていると簡易舗装路が現れた。
「樹魂」と彫られた石碑にここいら一帯の山に対する思いを感じる。
両脇の木々も走っていて一定のリズム感を生み出す直線的なものに変化し、
先ほどまでの見通しとは異なってきた。

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再び、ダートが現れた頃にはナビの高度計では1400mが近づいてきた。
ほとんどが覆われて展望は望めない林道ではあるが、
時折開ける場所では確かにかなり上がってきた感を覚えるものがあった。

広場にて小休憩。美味しいコーヒーを入れてもらった。
時計は既に夕方の時間を差していたが、空にはまだまだ青空が残っていた。
少し肌寒くなるまで誰が止めるでもなくしばらく談笑が続いた。

道はまだもう少し繋がっているようであったが、ちょうどUターンもしやすかったし、
気分的には満たされたものがあったのでここで引き返すことにした。

◆花咲の湯
今回の予定には追貝地区から栗原川林道に入線して皇海山まで走るルートもあったが、
さすがに18:00を回っていてはピストンで戻ってくるのも大変だ。
また改めて全線修復工事が終了してから長距離の完抜ルートを楽しめれば良い。

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汗を流すべく、温泉に立ち寄ることにした。
向った場所は「花咲きの湯」(かんぽの温泉)である。
幸いにも先客はほとんどなく、露天ではのんびりとお湯につかることができた。

辺りがすっかり真っ暗になってから外に出た。
ほてりの残る体に涼みを連れてくる風がなんとも気持ちが良かった。

◆帰り道
帰りは沼田I.Cから乗ることになった。
夕飯はできる限り南下してからということで上里SAにて済ますことになり、
ここでもまったりモードに突入し、時間を忘れて怪しい話が展開された。

全員、東松山I.Cで降りてその後は順々に道が別れていった。
我が家には日付が少し変わってから到着した。
いつもに比べて確かに走った林道の数自体は少なかった。
しかし、充実感があった。

程良い疲れの中でいつの間にか眠りにつき、
気が付いたのは子供たちの声に起こされた時である。

それは、いつもと変わらぬ日曜日の朝であった・・・


posted by きーじぇい | Comment(2) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

この記事へのコメント
吹○りの滝でオバちゃんの手招きにつられて危うく法外な駐車料金を取られそうになりましたね。
よきおもひでです。。。
Posted by ハラダ at 2006年11月11日 23:37
そういうこともありましたねぇ。
観光場所だから仕方ないとはいえ、フリーな場所も欲しかったです。
Posted by きーじぇい at 2006年11月12日 18:09

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