2006年11月24日

林道探訪 追憶編21

■紅葉の探訪(2003.11.02)

◆中津峡
そういえば、去年の同じ日には奥多摩方面の紅葉を楽しんでいたが、
今年は中津峡を辿って界隈の林道を目指すことにした。

渓谷沿いの道は言わずと知れた紅葉の景勝地であり、旅情派には絶好の場所である。
各地から紅葉前線の便りが届く中、乗り遅れてはならない。

朝7:00過ぎには正丸峠を走っていたが、いつものように快適なペースではなく、
見通しの効く場所ではずっと前方まで車のつながる様子が伺えた。
さすがにモミジ狩りのシーズンである。ましてや、本日の天気は最高だ。
途中の「道の駅 大滝温泉」もいつになく駐車スペースに困るぐらいだった。

R140から必然的なことのように中津川方面に折れる車の台数は多い。

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しばらくして紅葉の見事な彩りが展開されはじめ、傍らではカメラを向ける人の姿が多くなる。
私も駐車スペースを見つけては度々停車し、同じように赤や黄色の被写体を探す。

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露店のある場所でひと休憩し、味噌のこげた匂いに誘われて「いも田楽(350円)」を楽しむ。
さぁ、ここからは静かな時間を求めて、上野大滝林道に向かうことにしよう。

◆上野大滝林道
中津川林道方面と八丁峠方面に分かれる道を右に進路を取る。
ちなみに、中津川林道は夏の終わりの大雨による崩落のため、現在通行止め中。
この季節の美しさを味わうのはまた来年以降だ。

ほどなくして、上野大滝林道の起点に到着。
看板では9km先で通行止め(平成16年1月末まで)になっているらしい。
上野村に抜けれないのは予定外だが、
天丸トンネルまで行けたらこの林道の美味しいところは楽しめる。

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岩肌に散らばる色合いが賑やかでとても印象的であり、
足元では今まで秋色を彩っていた主役達が艶やかな濡れ落ち葉となっていた。
そのような雰囲気ある続く道を独り占めしている優越感に浸りながら、ゆっくりと進んでいた。

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この林道の名物でもある連続する素堀りのトンネルを通過し、高度を上げ始める。
それに従って、立ち並ぶ樹木の種類も代わりまたひと味違った晩秋の雰囲気が漂い出す。
それにしても青い空がどこまでも広がっている。色を纏った山とのコントラストが実に美しい。

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山吹橋を越え、天丸トンネルを越えることができたが、下り始めてすぐのところで通行止め。
ここで往復することになったが、トンネル付近からの眺望が素晴らしい。
この季節ならではの透明感ある空気の中で稜線が幾重にも重なり、気分を良くしてくれる。

進む方向が逆になると景色が違って見える。
往路では目に入らなかったものに気付いたりすることもある。
雲ひとつない青空に向かって起立する樹木たちの並びもそのひとつであった。

黄色の葉が逆光の中で輝いていた。私は黄色に色付いた葉が好きだ。
この黄色が存在しないと赤色の絵の具だけで塗られた山を見てもきっと感動することはない。

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ふと、エンジン音が聞えてきた。Oさんがやってきたのである。
特に約束していたわけではないのだが、この日に中津峡に向かうような話があったのだ。
とりあえず、少し話をしてまたそれぞれの進む方向に車を走らせることにした。

その後、上野大滝林道の起点付近で待機し、Oさんがピストンで降りてくるのを待つ。
それにしても無駄な雑音が何一つない。風のざわめきがおさまればまた元の静寂が訪れる。
耳を澄ませば、優雅にひらひらと舞い落ちる葉たちの着地する音さえ聞こえてきそうだった。

◆金山志賀坂林道
当初は中津峡を再度経由して大滝村や両神村の林道を走ろうと考えていたのだが、
あの混雑具合を考えると、きっと車は連なっているし何度も峡路の離合はやりたくない。

従って、上野大滝林道を出てからは左折し、八丁峠へと向う。
この舗装路は金山志賀坂林道であり、九十九折の道を登って行くことになる。

時折、見事な色栄えを見せるモミジの下では行楽目当ての人達が陣取っていた。
八丁峠の駐車場も混雑していて今回はそのまま通過したが、
ちらりと横目でみたそこからの眺めは感嘆の言葉が出るものであった。

さて、R299の通行止めは予め知っていた情報であるが、
金山志賀坂林道を出たところ(志賀坂トンネル)から小鹿野方面には下れないようになっていた。
できれば、少し下って西秩父線に入れたらラッキーと思っていたが甘くはなかった。

全く計画性を持たずにここまでやってきたが、いずれにせよR462に出なければ帰れない。

◆林道坂丸線
「道の駅 万葉の里」で小休憩を取り、森戸線から坂丸線に入ることにした。

しかし、森戸の集落に入ってみても起点がわからなかった。
結局、r71に出て土坂峠方面に進路を取り、坂丸線の起点に辿り着く。

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立て看板には2.4km先で通行止めと書かれていたが、
とりあえず行けるところまで行ってみようということでそのまま入線してみた。

所々でウエットな路面が現れ、それにともなって深い轍もあったりした。
2.4km地点では法面工事の様子が伺えたが、この日は休工のためか運良く先に進め、
程なくして舗装面にその表情を変えた道が森戸線の分岐まで続いていた。
ここで車を降りて、付近の花などを撮影してみる。

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以前訪れた時は霧雨まじりの天気だったので、こんなに景色が良かったのかと改めて考える。
R462を挟んだ対面の山には柔らかい陽射しが当たり、どこかホッとするものがあった。
空に描かれた薄い雲も秋の風情を醸し出し、午後の緩やかな時間が流れていた。

小休憩を取っているこの分岐点はダートだったが今はキレイに舗装されている。
そして、その先も舗装面は続いているようだった。
この林道もおそらく近いうちに全面舗装となってしまうのだろう。

我々はここで引き返し、r71に戻ることにした。

◆林道明ヶ平沢戸線
時間は15:00前後だっただろうか。
まだしばらくは空には明るさが残る為、次なる林道を探すことにした。
今回、この辺りを走る予定は全くなかったので事前に調べて来なかったが、
うろ覚えで明ヶ平の集落から東に抜けている林道があったはずだ。

土坂峠を過ぎてからは一気に九十九折を下り、道の傍らに明ヶ平沢戸線の起点を発見する。
まずは柿の木を目の前に車を停める。これまた秋を感ずる自然の恵みである。

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そこからは集落を離れ山の中に入っていく。
何度も切り通しを通過し、次第に深い谷を感じながら走るようになってきた。
夕方に差し掛かる陽射しが眩しい光の中に優しさを伝えてくる。

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峠を過ぎて下りになっても幅員は充分に確保されて走りやすい林道だった。
眼下に広がる景色とはかなりの高低差があり、秋を名残惜しむ葉が一層際立つ。
岩場の小さな木も見事な赤色を発色し、季節を演出する1人であることを主張していた。

この林道のハイライトは最後の写真の景色であろうか。
ちょうど下るにつれて目の中にその眺めが飛び込んで来たのであった。
予定外のルートでたまたま通ることになった林道であるが、良い林道に巡り合えた。

ここから沢戸の集落まではすぐに辿り着き、帰路に着くことにした。

◆帰り道
朝の様子から主要道路はどこも混んでいると予想され、結局はR299を進む。
正丸峠を下ってからしばらくは車は流れていたが、やはり吾野に入った辺りからノロノロだった。
しかし、それでも無線のおかげでストレスを感じることもなくr15に進路を取り、
さらに、そこで思いがけなく、とある方からの無線コールを受けてしばらくやり取りが続いた。

Oさんとはその直後に別れて、帰宅時間を伝えるために電話を手に取った。
交代しながら聞えてくる子供たちの声が妙に嬉しい。

さぁ、いつもの走り慣れた道だ。
我が家までもうすぐ、無意識のうちにアクセルを踏み込んでいた。




posted by きーじぇい | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

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