2006年12月06日

林道探訪 追憶編22

■秩父界隈の林道群(2003.11.23 & 30)

◆林道シーズンオフの前に
今年のカレンダーの役目もあと少し。
朝晩の冷え込みも大きくなり、冬支度に備えなければならない時期である。

23日の朝、空が明るくなり始めた頃に秩父方面に向けて家を出た。
もう暫くすれば山々はゆきんこたちの遊び場となるが、
土の路面が恋しくなる前に完抜ルートを色々繋ぎながら走り抜けたいと考えたのである。
まずは下見として、ソロで出かけてみた。

# 尚、今回のレポは23日と30日の両日に楽しんできた様子をまとめて記述。

◆林道皆本沼里線
r37の「道の駅 両神温泉薬師の湯」に到着したのは朝8:30過ぎ。
空の青みは増し、周囲は透明という色を感じさせるくらいに気持良く澄みきっていた。

ここから、r279(両神小鹿野線)に進路を取り、まずは皆本沼里線を目指すことにする。
山に遮られた日陰の傍らには霜が残り、朝の冷え込みを想像させる。
  
途中、「沼里」への方向を示す木板が立てられている道をやり過ごして、
その少し先の右に降りていく道に進路を取り、ぬまりばしを渡ったところからこの林道は始まる。
起点を過ぎると、すぐにダートが始まり高度を上げていく。
轍があるため、少しハンドルが取られることもあるが問題にはならない。

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紅葉は期待していなかったが、まだまだ彩りを残す木々もあり、自然と口元が緩むのがわかる。
また、視界の開ける場所では、逆光で目を細める先に遠くまで連なる稜線を確認できた。

峠を過ぎると日陰沿いを走ることになる時間帯だった。
水気を帯びた落ち葉が路肩に重なる路面を走りながら、ひんやりした雰囲気を味わう。
そのせいか、時折、光の当たる部分ではより一層の眩しさが感じられた。
次第に高度が下がり、瀬の音が耳に聞こえてきた。

約4kmほどのダートであっただろうか。
ほどなくして皆本集落に辿り着き、R299に出ることになった。

◆林道茅ノ坂峠線
ここは安細錬太郎氏の「魅惑の林道コース」に載っていた道で、以前に訪れることも考えたが、
当時は通行止めとなっており、そのままいつしか存在を忘れていた林道であった。

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R299の河原沢川大橋の手前から工務店脇の道を右に折れて日向集落に入ると、
すぐに茅ノ坂峠線の起点が現れて、しばらくは舗装路が続く道を進んでいく。
目前には青空と緑の中に赤や黄色が散らばった山が広がり、遥か高い場所に道が確認される。
今からあの道まで登っていくことを考えると気分も高揚してきた。

坂道を登るにつれて、先ほどまで下から見上げていた山の頂が目線の高さになってきた。
と同時に、眼下に広がる風景を見て、一気に高度を上げてきたことを実感することになる。
そして、気が付けば路面もダートの顔を覗かせていた。

blog_pic2133.JPGblog_pic2134.JPG  

それにしても、茅ノ坂峠付近からの眺めは爽快だ。天気の良さも幸いした。
今、自分が立っている場所よりも低い位置に周囲の山の稜線が連なり、
何ともいえない心地良さを味わうことが出来た。

そのピークを過ぎてからは風の流れる舗装路となり、また違う印象を覚える。
日の当たる部分と影の部分のコントラストを楽しみながらゆっくりと八谷の集落まで下り、
r282(藤倉吉田線)に出ることになった。

総延長12kmのうち、ダート部分は2kmほどで残り少なくなっているが、
山岳系の林道の雰囲気を感じることができ、気に入った林道の一つとなった。

◆林道明ヶ平沢戸線
茅ノ坂峠線を出てからは東方向に進んで明ヶ平沢戸線を走ることにした。
途中、合角(かっかく)ダムにて小休憩を取り、その先のr71(高崎万場秩父線)を左に曲がった。

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明ヶ平沢戸線はr71沿いに起点があるのでわかりやすい。
11月初旬に初めて訪れた林道であったが、ここの林道もなかなか気持が良い。
前回の印象を思い出しながら、先に進んでいく。

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主に黄色の葉が辺りを覆っていて、まだ完全に冬の様相になっていないのが嬉しい。
桜沢トンネルを過ぎると、いよいよこの林道の素晴らしいところに差し掛かる。
立った岩壁沿いに車を止め、優しい雰囲気の眺めを楽しみながら次なる行程を考えた。

◆林道城峰奈良尾線
明ヶ平沢戸線の出口を左に進路を取って城峰山に向うことにした。
舗装林道である太田部峠線〜上武秩父線〜城峰1号線などを繋ぎ九十九折の道を進んでいく。
時折広がる窓の外の遠景が単調になりがちなリズムに変化をもたらしてくれたりもした。

城峯山への登山道がある場所では何台かの車が停まっていた。
その脇を通り過ぎて下り始めるが、途中、城峰神社への参拝路があったのでちょっと立ち寄ってみた。

ここでも開けた展望があり、良い気分にさせてくれる。
さらに上のほうに確認できる展望台まで歩けば360度のパノラマを楽しめそうであったが、
そこそこの傾斜と距離があったので、今回は先を急ぐ身ということもあり遠慮することにした。

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さて、城峰神社から下り、幾つかのカーブをやり過ごすと目の前にダートが現れた。
城峰奈良尾線の起点であり、そのまま吸い込まれるように入線する。
その先には広くなった場所があり、ここは昼食の候補地になりそうだと記憶しておく。

特に展望が開ける訳ではなかったが、初めて走る林道はやはり嬉しい。
陽はまだ高く、路面に反射する光が眩しかった。

舗装路に変わり、いつしか渓流沿いの雰囲気が漂ってきた。
そこに佇むモミジの落ち着いた赤色が文句無しに美しい。
なるほど、そこは秩父華厳の滝という景勝地であり、何組かの先客が訪れていた。
惹かれつつも、次の林道までの時間を優先するため三叉路を左折して東に進路を取った。

◆御堂笠山線〜萩平笠山線〜栗山七重線
皆野から東秩父村に向う為に、秩父高原牧場を通過して峠を越えることにした。
r82の三沢付近から左に折れると、牧草地の雰囲気に様変わりする。
主役であるのどかな動物たちの姿はなかったが、それでも心地良さのある風景が広がっていた。
  
眺めの良いふれあい牧場付近で小休憩を取ってから、r11へ下り、御堂笠山線に向う。
この林道は2度ほど訪れている林道であったが、その度に舗装区間が延びていた。
夏場、通行止めだった場所からその先も舗装されており、全線舗装も遠くないであろう。

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一気に走り抜け、出口を右折して次は萩平笠山線を目指す。
この林道にある広場がなんといっても爽快で何度訪れても気持良い場所だ。
本日も柔らかい陽射しを浴びながら目線の先に広がる贅沢な風景を堪能することができた。

続いて栗山七重線だ。
萩平笠山線の出口を左折して視界が開けた舗装路を下るとすぐに谷に落ちていくダートがある。
鋭角に曲がって入線するが、この辺りからの眺めは空の広さを感じることができるのが良い。

◆赤木慈光線〜雀川上雲線
栗山七重線を走り終えるとすぐに赤木七重線への分岐に出くわす。
日に照らされた鮮やかな緑の茶畑をわき目に杉林の舗装路に入っていった。
しばらく薄暗い中を進んでいくと右手に赤木慈光線のダートがその口を開けており、
再び四駆にシフトである。

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前回、訪れた時には明るい緑だった植生の壁も今はその色も抜けていたが、
さすがに真新しい林道ということで路面は非常に整備されている。
オレンジ色が混じり始めた太陽の光を感じながら、直線的な木々が連続する道を進む。
ほぼ予定通りの時間でここまでやって来ることができた。
  
赤木慈光線の出口を左折して、いよいよ最後の雀川上雲線に向う。
途中の分岐を右折し、工事中の現場を通り過ぎた先にある起点から入線した。

時間は16時頃。さすがに陽は傾き始め気温も下がり始めた。
一定の速度で走り抜けて、峠のダートが終了したところで車を降りた。
振り返ってみると、ちょうど夕日が山に隠れるところでツーリングを締め括るには最高であった。

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そして、レポは一週間後の30日へ、、、

◆年末最後の林道探訪
数日前から天気予報が気になっていたが、とうとう雨マークが消えることはなかった。

事実、30日の朝も集合場所の「道の駅 両神温泉薬師の湯」に到着するまでは
強い雨の中を走っていた。
本来なら中止も有り得たが、年内最後の林道探訪ということもあり、
どうしても走りたかったのだ。

今回、お声を掛けたのは6台だったが、彼らもまた同じ気持だったのか。
雨天のため参加については各自に委ねたが、次々と集合場所に現れた。
道の駅にてしばし談笑の後、これから踏み入れる林道に期待して8時半過ぎに出発した。
そして、ほどなくして1本目の皆本沼里線に入線したのだが、
その瞬間に神通力を発揮することになった。
またしても雨が止んだのである。我ながら感心である。

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さて、その後に続く林道も先週と同じルートを選択をしたが、感ずる雰囲気が全く異なる。
山霧が立ち込める幻想的な世界に包まれており、またそれに映える鮮やかな彩りが印象的であった。
無線からは同行者の感嘆の言葉が聞えてくる。
まさしく同感。誰も否定することができない素晴らしい情景がそこにあった。

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16時頃、最後の林道に辿り着く。
予定していた林道のうち、御堂笠山線は工事閉鎖のため通行不可となったが、
道の駅 両神温泉薬師の湯〜皆本沼里線〜茅ノ坂峠線〜明ヶ平沢戸線
〜城峰奈良尾線(広場にて昼食)〜秩父高原牧場通過〜萩平笠山線
〜栗山七重線〜赤木慈光線〜雀川上雲線と繋いで年末最後の林道探訪は完結した。

最後に、とうふ工房わたなべに立ち寄り、家族への土産とする。

◆帰り道
今回走ったダート林道は全て完抜しており、変化に富んだ雰囲気を楽しむことができた。
2週連続ということもあるが、走りまくった感があり、充実感に浸りながらの帰り道であった。

行き交うヘッドライトの数が増えるにつれて、次第に山も遠のいてきた。
明日からはまた日常生活の世界が待っているが、また癒されたくなったら出かけよう。

やはり、林道探訪はやめられない。


posted by きーじぇい | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

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