2006年12月12日

林道探訪 追憶編23

■春の雪景色(2004.03.21)

◆春分の日
一昨年、昨年に続き、今年も3/21に奥多摩〜大菩薩方面に出かけることになった。

本格的な春が近いと思わせる陽気が続き、
このまま身も心も軽やかになれると思っていると再び冷え込む日が繰り返されたりする。
おかげで厚手の服はまだまだ片付けることはできない。

そんな折、仕事もひと段落して上手い具合に時間が空いたので林道ツーリングを企てた。

前日は季節外れの大粒の雪が舞ったが、この日は絶好の林道日和。

blog_pic2221.JPG

集合場所に向かう途中、奥多摩駅近くの神社にある三本杉の前に立つ。
東京で最も高い杉らしい。

そして、朝8:30。
煌めく奥多摩湖の湖面を横目に感じながら、まずは青梅街道を西に進むことにした。

今回の参加車は6台で仲間たちも春の訪れを期待していたのだろうか。
予想より台数が集まった。

◆後山林道
「お祭」のバス停を過ぎて林道に入線。すぐにダートの表情を見せてくれるのが嬉しい。
おそらくこの付近も前日は雨と雪が入り混じった天気だったのだろう。
開けた窓からは早朝の心地良い空気と共に水溜まりの騒ぐ音が入ってくる。

blog_pic2222.JPGblog_pic2223.JPG

まずは緩やかな勾配を登っていく。
次第に清流の匂いが漂ってきた。岩場をつたう雪解け水の透明感に自然の営みを感ずる。
途中にある橋には苔の生えた欄干があり、一層の雰囲気を醸し出していた。
さらに高度を上げていくと目の前には雪を衣装にした山が広がっており、
都心とは違う遅い春の訪れを実感させてくれた。

blog_pic2224.JPGblog_pic2225.JPG

約9kmほどでUターンスペースのある終点に辿り着く。ここまでくると積雪も多い。
車から降りて、歩くたびにシャリッと足元が沈む雰囲気を楽しんだ。
見上げる空には澄んだ青色が広がっており、白い山とのコントラストは実に素晴らしい。

シーズン中はハイカーが多い林道であるが、さすがにこの季節に訪れる者はわずかだ。
次の林道に向かうまでしばし小休憩を取った。

尚、この終点から30分ほど登山道を歩いたところにある「三条の湯」は
いずれ訪れたい温泉である。

◆泉水谷林道
後山林道をピストンで戻った後は泉水谷林道を目指す。

しばらくはR411を西に進み、三条橋を渡るために左に下る道に入る。
この橋を渡ったところが泉水谷林道の起点であるが、
看板には3/22〜31まで法面工事のため通れない旨が記載されていた。
幸いにも今回はその前日であった(そういや、秋に訪れた時も運良く通れたことを思い出す)。

blog_pic2226.JPG

こちら側から入線するとまずは路面に顔を出している石を感じながら走ることになる。
また、すぐ左手には深い谷が続き、独特の緊張感を味わいながら走ることができる林道である。

しかし、今回はいつも感じる印象とは異なるものがあった。
そう、雪が多いのである。

blog_pic2227.JPGblog_pic2228.JPG

質感の良い雪道を走りながら先へ。やはり、青空と眩しい光に反射する銀世界は素晴らしい。
その中で笹の緑色が小さな主張をしており、単色の世界に彩りを添えていた。

それにしても、どんどん積雪量が多くなってきた。

無線で通じ合いながら、各自のペースに任せてスイッチバックの地点までやってきた。
この辺りは少し広くなっているので車を停めて小休憩とした。

blog_pic2229.JPGblog_pic2230.JPG

この辺りの春の到来はもう少し時間が掛かりそうだ。
段差の石畳を打つ大滝は相変わらず迫力がありその印象は変わらないが、
新緑や紅葉の季節に鮮やかな振る舞いを見せる木々たちは静かに佇んでいた。

その傍らで笑顔を見せる雪だるまに見送られて、先に進むことにした。

さて、ここから牛首谷の地点までは一気に勾配を稼ぐようなイメージだ。
従ってさらに標高が上がるため、積雪が増し足元に注意を注ぐことになる。
実際、履いているタイヤによって登ることが厳しくなってくる車も現れた。
そこで安全のために1台は途中離脱し、一旦R411まで戻り出口側で合流することになった。

blog_pic2231.JPG

残った車はバージンスノーの道を進んで、とりあえず牛首谷の橋まで辿り着いた。
この先の状態も不明であったが、峠付近は日当たりも良く走りやすいだろうと判断し、
様子を見ながら進むことにした(ここからの名称は泉水中段線となる)。

blog_pic2232.JPGblog_pic2233.JPG

幸いにも先ほどまでの状態よりは走りやすい。
空気に透明感があるおかげで、風景には文句の付けようがない。
開放感のある場所ではとても贅沢な気分に浸ることができた。

新横手山峠までは獣の足跡を追いかけながら進んだ。足跡の主は鹿だろうか。
峠を越えるとそこからは車の轍があったが、反対側からここまで登って折り返したのだろう。
その轍に沿ってゆっくり下っていった。

約14kmの完抜ルートを走り終えて分かれた1台を待つ。
今回も新しい感動があり、この季節ならではの貴重な体験をすることができた。

ほどなくして、その1台の姿が見えてきた。

◆釜飯なかい
泉水谷林道の終点で次なる行動の相談を行った結果、
ピストンの大ダル林道をパスして釜飯なかいに向かうことにした。

念のため、昼用にインスタント食品は持参していたが、
本日はここに立ち寄ることを希望していたので、林道より優先であった。
奥多摩に色々と美味しい店があるが、ここはお薦めの一軒である。

blog_pic2234.JPG

泉水谷林道を出てR411を東に向かう。
約1時間掛けて奥多摩駅付近まで一気に戻り、
そこから数km先の川井交差点を左折する頃には時刻は13:30過ぎ。
ようやく店に到着したが、店の外にまで先客の列がある状態で、
我々が席に付いたのは14:00前であった。

注文後は雑談を交わしながらしばし待つ。
そして、定食が目の前に出されて期待して蓋を開ける。なんとも言えない湯気が頬に当たる。
まずはひと口、、、幸せを感じる味が広がり、これまた贅沢な気分に浸れたのであった。

◆帰り道
じつは、釜飯なかいの後は日原街道沿いの林道を幾つか探訪する予定だったが、
時間にあまり余裕が無かったこと、午前中走った2本の雰囲気に満足したこと、
そして昼食が美味しかったことなどがあって、今回は店を出て帰路に付くことなった。

もちろん、奥多摩方面を訪れた際に「へそまん」に立ち寄らない訳がない。
家族の土産用に箱入りを購入し、それとは別にその場で蒸かしたてを頂く。
何度食べてもこの薄皮と餡子は最高だ。

その後は、各車別れつつ無線の電波が届く限り会話が続いた。
最後に次回の林道探訪で会うことを約束して・・・


posted by きーじぇい | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ関連 |

この記事へのコメント

コメントを書く
お名前:
※必須入力
メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。