2005年03月11日

菓子屋横丁

鏡の向こうは旧き良き昭和の香り・・・

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子供の頃、何枚かの十円玉を握り締めて向かった駄菓子屋さん。
色とりどりの駄菓子やおもちゃに気を取られながらも、
決まって当りクジ付のものばかり買っていたような気がします。

ここ川越にはそんな当時を思い出せてくれる菓子屋横丁があります。

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明治初期からこの辺りでは駄菓子が製造されておりましたが、
関東大震災で東京の菓子業者が壊滅的な打撃を受けたことにより、
神田、浅草、錦糸町の問屋に代わって駄菓子を供給するようになりました。
当時は生産が追い付かないほどの注文が殺到していたようです。

また、東京からやってきた職人によって伝統の技が伝えられ、
昭和の最盛期には70軒ほどの店が連なり腕を競っていたそうですが、
現在残るのはわずかに10数軒。

それでも、休日ともなれば多くの観光客が立ち寄る場所となっております。
懐かしさを求めるだけはなく、世代によっては新鮮さを感じたりしているのでしょう。

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「日本一長いふ菓子」はお土産としてウケるみたいですね。
蔵造りの界隈を歩けば何本も持っている人を見かけることがあります。

そういや、今までは見ているだけだったので買って帰ろうかと思いましたが、
自転車だと背中に斜め掛けする必要があったので、その姿を想像して止めました(^^;

尚、この横丁は下町風の菓子の懐かしいかおりが漂う界隈ということで、
環境省主催の「かおり風景100選」に選ばれております。

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菓子屋横丁と併せて蔵造りの通りにも色々と寄り道したい店がありますが、
寺子屋本舗の「ぬれおかき」なんかもちょっと面白いです。

焼き鳥に見えませんか? でも、これは煎餅なんです。
とても柔らかい食感なんですが、風味はまさしく煎餅なんです。
七味をまぶしたやつなんて美味しいですよ。

他には名産のさつまいもを扱ったお菓子や食事処が多いですね。
これはまた別の機会にでも。
posted by きーじぇい | Comment(5) | TrackBack(0) | 小江戸散策 |

この記事へのコメント
麩菓子を背負いながら自転車を漕ぐ管理人殿も
是非一度お目にかかりとうございまする。。。

「ぬれせん」は知ってましたが
「ぬれおかき」は未体験です。
そう言えば私、
幼少の頃はしけった煎餅が好きでした(^^;
Posted by LR_holhol at 2005年03月11日 13:08
しかしいつも上手いな〜川越観光協会から表彰されてもおかしくないですな。とても魅力的な捉え方が素敵ですね。素朴な質問ですが、ぬれおかきを撮影されるときに店員さんに一言断わったりしていますか?今後の参考にお願いしま〜す。
Posted by ばっちゃん at 2005年03月11日 14:36
>LR_holholさん
あれは長さ1mくらいあるんですよ。
背負っちゃうと「仮面の忍者 赤影」になってしまいます(古っ!)

>ばっちゃんさん
はい、今回の「ぬれおかき」に関わらず、
店員さんと対面するような場所では申し入れをしてます。

「美味しそうですね、2,3枚撮っていいですか?」等の一言だけですが、
断られるようなことはまず無いですし、
もう慣れちゃったので抵抗はないですし、
何より引け目を感じながら撮影するのは嫌ですしね。

でも、暗いレンズしか持っていないので店内だと手ブレも多いです。
明るい単焦点レンズが欲しいのですが、
今の自転車を組む時に貯めていたお金が全て飛んできましたぁ??
Posted by xjmarin at 2005年03月11日 17:37
駄菓子屋さん
うちの方では、ぬれせんって無かったなぁ・・・、冬になるとおでんがありました一串いくらだったかなぁ?
Posted by 顔無し。 at 2005年03月11日 17:56
おでん、ありましたねぇ。
私@元関西人が小さい頃は「関東煮(かんとうだき)」と呼んでましたが、1串20円ぐらいだったような。
でも、玉子は少し高くて贅沢品でした。

ちなみに、紹介した「ぬれおかき」は駄菓子屋さんで売っているのではなく、専門のおかき屋さんにあります。
Posted by xjmarin at 2005年03月11日 18:10

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