2005年05月06日

見沼代用水を辿る(中編)

外環自動車道の下をくぐると「川口市立グリーンセンター」への案内矢印があった。
芝川から離れて一般道を行くと、ほどなくして家族連れで賑わう場所に辿り着き、
見つけた用水路を辿りながら「緑のヘルシーロード」の終点を探す。

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あったあった、「うらでらばし」にその標が立っていた。
ここから起点となっている「利根大堰」までは約56kmの行程である。
時計を確認すると9:50を差しており、想定よりかなり遅くなってしまったが、
気合を入れ直して出発しよう!!

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「緑のヘルシーロード」は見沼代用水沿いの美しい自然に触れる目的で
設置されたもので、サイクリングやジョギングを楽しむ姿が多く見られる。
さいたま市、上尾市、蓮田市、白岡町、菖蒲町、騎西町、川里町を通って、
「利根大堰」がある行田町まで繋がっているルートである。

路面は煉瓦張りのような箇所もあり少々凹凸を拾うことになるが、
木陰が続くひんやりとした感覚に心地良さを覚える。

進んでいくと妙蔵寺の敷地を跨ぐような感じで用水路は続いており、
ほどなくして外環自動車道をくぐることになる。
埋められたプレートには「利根大堰まで51km」と記されており、
同様のものがこの先も不定期に存在して距離を確認する指標となっていた。

尚、「緑のヘルシーロード」の看板についてはポイント毎に存在するので、
それを辿っていけば迷うことは無かった。
また、用水路を挟んだ反対側には一般道もあり、
路面状況や木陰など必要に応じてどちらか走りやすいほうを選べば良い。

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調子よく走っていると再び「見沼通船堀」に出くわした。
こちらは「東縁」側のものになる。

「見沼通船堀」は江戸と浦和との物資の流通を円滑にするために
農業用水路であった見沼代用水と芝川を結んで享保16年(1731)に
開通した運河である。

川の本流と用水で最大3mの水位差があったため、「一の関」「二の関」を設け、
板で仕切って水位を同じにしてから船を通したのである。
パナマ運河と同じ閘門式運河であるが、それよりも約180年も前に開通した
我が国最古の運河で、当時の技術力の高さを示すものとして、
国の史跡にも指定されている。

この通船堀で使用された船は「ひらたぶね」と呼ばれた長さ11m、幅2mほどの
小型船で主に米俵100〜150俵運んでいたそうである。
江戸から来た船が八丁の河岸場に着くと船頭は近所の人たちに声を掛けて
20人くらいの人手によって土手から綱を引いて「一の関」に船を引き上げ、
間の板の調整によって「二の関」と水位を同じにして先に進んだそうな。
さらに見沼代用水に行くまでにもう一回同じ作業をする必要があったので
かなりの労力が必要であったことと想像できる。

さて、サイクリングに話を戻すと、
「仮締め切り」の標があった地点にはトイレもあり小休憩に良さそう。

そこから、一旦北上ルートを外れて西に進んで「見沼通船堀」を楽しむ。
「二の関」では野鴨が休んでおり、こちらがじっと見つめてもお構いなしだ。
「一の関」には菜の花がまだ残っており、風流な趣を漂わせていた。
その昔、江戸時代はどのような雰囲気だったのだろうか。

今回の目的の一つであった「見沼通船堀」を見れたことだし、
さぁ、ここからはペースを上げて先に進んでいこう〜

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川口自然公園、大崎公園と緑豊かな場所を通り過ぎていく。

この日は同じくサイクリングを楽しむ人たちが多い。
ロード系よりもMTB系が多くこちらのペースが速ければ横を通り過ぎることになるが、
写真を撮っているとまた抜かされたり、そんなことを繰り返しながら走った。

そして、たしか大崎橋だったと思うが、見覚えあるグループが・・・
そう、西縁の通船堀で出会った方々であった。
こちらが川口市立グリーンセンターまで走って遠回りしている間に
ここまでやって来られたらしい(約3時間ぶりの再会)。

先を急ぐ身なので、少しだけ話をして改めてペダルを漕ぎ出す。

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その先では「見沼田圃周辺斜面体」なるものもあった。
生態系に配慮してコンクリート護岸などを行わずに
樹木によって水路沿いの斜面が守られているものであり、
その風景を眺めながら走り抜ける時の気分は特に良かった。

見沼自然公園、七里総合公園を越えてどんどん進み、
芝浦工大を通り過ぎるとやっと見慣れたR16沿いのロヂャースに達した。

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R16の陸橋に下をくぐって、
やっと「瓦葺掛樋(かわらぶきかけとい)」が残る場所に到着。
かつて、見沼代用水は煉瓦と鉄製の樋で綾瀬川をまたいでおり、
綾瀬川の土手にはその面影の煉瓦が残っている。
また、この付近には小さな公園もあり、昔の様子を表したレリーフもあった。

現在は樋管を使用して綾瀬川の下を潜る方式(伏越、サイフォン)となり、
名称も「瓦葺伏越(かわらぶきふせこし)」に変更されている。
もしくは「瓦葺分水工」とも呼ばれるようだ。

ちなみに、見沼代用水は伏越の出口より約50m離れた場所から
「西縁」と「東縁」の2つの水路に分かれているのである。

蓮田市側にある記念碑のところでお腹が空いて来たので
持参していたカロリーメイトをほおばる。
気温はかなり上昇しているだろうが、草を揺らす風が心地良い。

ここまで約64km。
そして、時計の針は11:35。

意外に距離があったので、想定していた時間よりかなり遅れている・・・
posted by きーじぇい | Comment(6) | TrackBack(1) | 自転車(サイクリング) |

この記事へのコメント
いや〜用水路沿いに立派なサイクリングロードがあるのですね、地図を見ながら読んでいます。後編が楽しみです。
Posted by ばっちゃん at 2005年05月06日 19:57
ココはおすすめの道です。
幸魂大橋をそのまま辿っていかれたら見沼代用水に突き当たりますよ〜
是非!!(^^;
Posted by xjmarin at 2005年05月06日 20:13
わが町へようこそ!って感じです。
前の住まいは通船掘りから5分位の所だったので、チビを乗せたママチャリで通船掘り←→大崎公園を用水沿いにダラダラと走りましたよ。
西縁沿いの新緑は、大原運動公園あたりから通船掘りまでず〜っと桜です。
Posted by ハラダ at 2005年05月07日 00:46
ハラダさん、良いところに住まわれていたんですねぇ。
あの場所気に入りましたよ。
そうそう、桜の木は多かったですね。
1ヶ月早ければさぞかし柔らかな雰囲気があっただろうなぁと思いながら走ってました。
Posted by xjmarin at 2005年05月07日 02:16
xjmarinさん、はじめまして。
勝手にトラックバックさせていただきました。
最近自転車にはまった初心者です。散策風土記いつも参考にさせてもらってます。
Posted by hwmania at 2005年07月19日 15:25
hwmaniaさん、はじめまして。
TBありがとうございました。

見沼代用水を走られたということは活動範囲が似通っていると思いますので、
今後どこかですれ違うかもしれませんね。

これからの季節は暑さが厳しいですが、お互い自転車を楽しみましょう。
今後とも宜しくお願いします。
Posted by xjmarin at 2005年07月19日 18:15

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三連休の初日
Excerpt: 私には自転車に乗り始めてから漠然とですが考えている目標があります。 南は葛西臨海公園まで行くこと、北は利根大堰まで行くことです。 自転車に乗りなれた人から見れば大した距離では無いと思いますが、..
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Tracked: 2005-07-18 01:20
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